24日の55人に続いて、25日は48人と、依然、高い数字が続く東京の感染者数。

実はここに来て、声を出す機会でのクラスターの発生が増えている。

「職場クラスター」への警戒が強まる東京都。

そんな中、25日朝も、駅は通勤客で混雑。
満員電車で職場に向かうサラリーマンの姿が多く見られた。

60代「(“職場クラスター”は)きのう初めて出てきたワードだよね。これ注意しないといけないと感じている。わたしも、今から職場に行きますから」

30代「(電車の)窓が開いてないことが多くて、とてもわたし自身も怖い。(窓)空けちゃいます」

東京都では25日、新たに48人の感染が確認された。

24日からの2日間で、100人を超える計算。

こうした中、各地で起きているクラスターには、ある共通点がある。

それは、声を出すこと。
いわゆる「声出しクラスター」。

今回、職場クラスターが明らかになったのは、都内にある人材派遣会社。

同じフロアで働く複数の職員が飲み会に参加するなどしたあと、感染が判明し、フロア中に感染が広がった。

営業職(20代)「集団なので、なかなか和を乱せない。断りにくい」

飲み会もオフィスも、会話が発生する、“声出し”がともなう場所。

北海道・小樽市でも、声を出すカラオケで、クラスターが発生。
昼からカラオケが楽しめる「昼カラ」店で24日、店の利用客ら9人、そして25日も、新たに関係者ら6人の感染が確認された。

こうした、声を出すことによる飛沫(ひまつ)感染リスク。

政府も、飛沫を再現した動画などで、早くから注意を呼びかけていた。

実際に会話を楽しみながらランチをする人たちは…。

30代「(ここは)清潔感があるので、安心して食べてます。いつもみたいに大きな声で、楽しくなってくるとしゃべっちゃうので、そういうのは、自分なりに控えたり、食べ終えたらマスクしたり」

30代「どうしてもしゃべります。1人だったらできるけど、どうしても子どもがいると、声かけながらになるので。この距離があるから、ギリギリいいのかなという気はする」

一方、今波紋を呼んでいるのが、高知県にある旅館で行われた宴会のデモンストレーション。

部屋を見渡すと、各テーブルに、人がみっちり。
その数は、ざっと100人。

これは、知事や県議会議員などが、新しい生活様式を取り入れようと企画したもの。

入場前には検温が行われ、乾杯まで、マスクは外してはいけないルール。

さらに、料理は1人分ずつ小分けにされ、どうしても取り分けが必要な料理には、「マイトング」が配られるなど、対策を講じていた。

実は、この高知県では、およそ2カ月間、新しい感染者が1人も確認されていない。

この宴会について、県民は「もうそろそろ高知は、やってもいいんじゃないのかなと思います。今はこれが高知のスタイルなので」

しかし、こうした声の一方で、「関東では、クラスターとか、いろいろやっぱり増えているし、県外と行き来するようになると、ちょっと不安かなと」といった意見も。

こうして新たな1歩を踏み出す地域と、依然、感染が減らない地域。

そのギャップは、まだ埋まりそうにない。

(北海道文化放送)

(2020/06/25)
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