「暮らしのソレ! から」。
声を出すことによる飛沫(ひまつ)感染への対策。
いろいろなところで進んでいる。
まずは、絶叫マシンが有名な「富士急ハイランド」。
ここにあるジェットコースターは、どれだけ叫んでもらうかが売りと思われたが、感染防止ガイドラインによって、これを180度逆転させた。
大声を控える、題して「真顔チャレンジキャンペーン」。
富士急ハイランドのウェブサイトで動画が載っているが、富士急ハイランドの岩田大昌社長と、富士急行の堀内光一郎社長が2人で乗って、このコースターで全く表情を変えることなく乗っているという動画が公開されている。
そして、全日本空手道連盟では、試合や練習で技を放つときに発する、「気合」の声を出さないよう求めるガイドラインを発表した。
気合を入れるための「声」、声の強さだといわれている部分が、180度変わるとみられる。
さらに、合唱は…。
愛知・名古屋市の教育委員会では、音楽の授業で、歌唱指導においてはCDを聴いて心の中で歌ったり、ハミングさせたりするように指導する。
先生がお手本で歌うのもなく、そして、「もっと大きな声で」などといった指導もない。
加藤綾子キャスター「どうですか? この対策、柳澤さん」
ジャーナリスト・柳澤秀夫氏「だめなものはだめだと思うんですよ。やっぱり、今回の新型コロナウイルスというのは症状がない、つまり、発熱もない、せきも出ていないのに感染していて、飛沫で感染させてしまう。それを考えたら、われわれの日常の行動を変えるしかないんですよ。でも、合唱でこういうふうになっちゃったら、合唱する意味がないのかなって気もしますし」
声による感染の予防だが、どういう対策が有効なのか。
加藤綾子キャスター「二木先生いかがでしょうか?」
昭和大学・医学部 二木芳人客員教授「カラオケ、わたしも嫌いじゃないですけど、どうしても大きな声で気持ちよく歌っていますとね、どうしても、口の中にたまった唾液ですよね、これは唾液を使って検査ができるくらいですから、感染していると、その中にウイルスがたくさんいるわけですよね。それがたくさん、遠くまでいわゆる飛沫という形で飛んでしまいます。ただ、その中でも粒子の大きいものは重いですから、すぐ落ちちゃうんですね。ですから、ああいうふうなパーティションをするとか、大きな声で息をするのもマイクロミストが部屋中に広がって、しばらく浮遊してしまい、部屋中に拡散してしまうんですね。ですから、やはり換気をするということが非常に重要ですね。それと、もう1つはこの時期、どうしても湿度が多いと、こういうふうに飛沫が長く残りますから、こまめな拭き掃除をしていただくことも非常に重要です」
加藤綾子キャスター「消毒と換気。バランスが本当に難しいですが、新しい生活様式を、わたしたちも受け入れていかないといけないということですね」
(2020/06/25)
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