発熱や“のどにぶつぶつ” 大流行『ヘルパンギーナ』は医師や保護者の判断難しい点も(2023年6月23日)

“夏かぜ”の一種「ヘルパンギーナ」が急激に流行しています。

 大阪市生野区にある「くぼたこどもクリニック」。6月23日は、発熱した子どもたちが多く訪れていました。

 【診察の様子】
  (院長)「今は38℃」
 (保護者)「寝ているときはすごくしんどそうでなんです」

 そうした中、最近、感染症にかかる子どもたちが増えているといいます。数日前から熱が続いている7歳の女の子は、22日に新型コロナウイルスとインフルエンザの検査をしましたが、結果は陰性。しかし、23日朝に39℃台の熱が出て、再び来院したといいます。診断の結果は…。

 (院長)「ヘルパンギーナやね。のどにぶつぶつが出ていますね」

 ヘルパンギーナは、38~40℃の発熱や口の中に水ぶくれができる子どもを中心に流行するいわゆる「夏かぜ」の一種です。大阪府では6月12日からの1週間に報告された1医療機関あたりのヘルパンギーナ患者の報告数は6.55人となり、2014年以来、警報レベルの基準となる「6人」を超えたと発表。東京でも6.09人となるなど、各地で急激に流行しています。今年流行している背景について、院長は次にように話します。

 (くぼたこどもクリニック 久保田恵巳院長)
 「あそこまで皆さん行動制限をして、コロナの時期に2~3年間、感染症が全然流行らなかったので、子どもたちが免疫を持たずに来ているので、今になって増えている状況です」

 また、ヘルパンギーナは医師も保護者も判断や対応が難しい部分があるといいます。

 (くぼたこどもクリニック 久保田恵巳院長)
 「ヘルパンギーナって難しくて、熱が出た初日に、のどにぶつぶつができる子どもってあまりいなくて。熱が出た初日に来院されてもヘルパンギーナとつかみきれないことも多いです。本当は熱が出て翌日くらいの受診がいいんですが、保護者は判断が難しいのかもしれません」

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