職員が入所者を虐待 介護老人保健施設 県が行政処分<岩手・紫波町> (23/03/15 18:58)

岩手県紫波町の介護老人保健施設で、入所者に対し職員による虐待行為が発覚しました。
県はこの施設の開設許可を停止し、6月から事実上1年の営業停止処分にすると発表しました。

井上智晶アナウンサー
「施設では入所者が身体を拘束されるなど、虐待が疑われる行為が行われていたということです」

行政処分を受けたのは、紫波町犬渕の介護老人保健施設「白鷺」です。

県によりますと、匿名の通報を受けて2022年9月から10月にかけて監査を行った結果、複数の職員が入所者7人に対しベッドに拘束するなどの虐待行為を複数回行っていたことが確認されたということです。

また、この施設では2022年8月にも入所者1人が暴行を受けけがをしていて、50歳の元職員が傷害の罪で略式起訴され、50万円の罰金刑を受けています。

県は3月15日に会見を開き、施設の体制などに問題があったと指摘しました。

県長寿社会課 前川貴美子総括課長
「組織として虐待防止に取り組む体制が整備されていなかったことが、高齢者虐待発生の一因になっているものと考えている」

県では、虐待が始まった時期は不明としながらも、常習的に行われていたと見ています。
そのうえで施設に対し開設許可を停止し、6月から1年間、事実上の営業停止とする行政処分を下しました。

「白鷺」の伴弘理事長は、「拘束は転倒や転落防止のために行った。拘束の必要性の検討が不十分で、記録も残さず安易だった。大変申し訳ない」と謝罪しています。

powered by Auto Youtube Summarize

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事