薬物問題に揺れる日本大学。アメフト部の現役部員が新たな証言です。
一方、きょう（7日）開かれた緊急の理事会の内容が入ってきました。理事会では幹部が「隠蔽はなかった」という趣旨の説明をしていたことがわかりました。
■容疑者の部屋から植物片回収も 日大“12日間”警視庁に報告せず
上着で上半身を覆い、捜査員とともに車に乗り込んだ、北畠成文容疑者(21)。
覚醒剤と乾燥大麻を所持した疑いで、8月5日に逮捕されました。
北畠容疑者は日本大学アメリカンフットボール部の選手。チームメイトは…
同じ寮で生活した アメフト部 現役部員
「チームの中でも身体能力はトップクラスにありました。明るく接しやすいというのはありました。まじめにフットボールをやっているイメージがありました」
学生が逮捕された日大。その対応について、捜査関係者は…
捜査関係者
「隠蔽体質を感じる」
●2022年5月、警視庁に「アメフト部員が大麻を使用している」という情報提供がありました。
●2022年11月、日大側は部員への聞き取り調査のみを行い、「部員が薬物を所持したことや使用したことはない」と警視庁に報告しています。
●2023年6月、情報提供があったため、警視庁は日大に更なる実態調査を依頼。
●7月6日、日大側が寮の点検を行ったところ、北畠容疑者の部屋から植物片と錠剤を回収しました。
しかし、日大はこのことを警視庁に、12日間報告していませんでした。さらに8月2日、取材に応じた林真理子理事長は…
Q.大学側が大麻を押収したということは?
日本大学 林真理子理事長
「それはないんですよ。違法な薬物が寮にあったというのは、まだ確認されておりません」
5年前の2018年に起きたアメフト部悪質タックル問題や、前理事長による脱税事件など、不祥事続きの日大。
2022年に「新しい日大」を掲げ理事長に就任した林氏ですが、学生からは…
日本大学 学生
「改革とかも進んでいる中かなと、学生として思っていたんですけど、社会に出てからも大学名というのは一生付きまとっていくと思う。しっかり大学としても責任を持って、これから対応してほしいと思う」
「事実を全部包み隠さず言って、それが全国の人にもそうですし、我々学生に対する一番の誠意だと思っている」
■幹部「隠蔽ではない。警察とは連絡を取り合い、連携している」
小川彩佳キャスター:
そして、緊急の理事会の内容が入ってきました。理事会では幹部が「隠蔽はなかった」という趣旨の説明をしていたことがわかりました。
緊急の理事会は、8月7日夜から東京・千代田区の本部で行われ、林真理子理事長や学長など複数の幹部が出席しました。
関係者によると、理事会では、「これまでの経緯と明日(8月8日)の記者会見について報告が行われた」ということです。
日大の対応について、一部から『隠蔽ではないか』という声が上がっていることに対し、幹部は「隠蔽ではない。警察とは連絡を取り合い、連携している」という趣旨の説明をしたということです。
これに対し参加した理事からは、「幹部が報道対応できていない」「情報共有のあり方に問題があったのではないか」などという指摘もあったということです。
記者会見は、8月8日午後から林理事長と学長が出席し、大学本部で行われます。
日大から12日間警察に報告がなかったという情報もある一方で、幹部からは「隠蔽はなかった」という報告があったということです。林理事長がどこまで知っていたのか、知らなかったのかなど、会見で聞きたいことがありますね。
TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
林理事長がどこでいつ知ったのか、知らなかったのかということですけど、1年前に就任した林さんからすると、明日(8月8日)の会見は大きな節目だと思います。日大は変わったんだという広告塔で済んでしまうのか、それとも本質的な改革を進めることになるのかどうか。
やはり組織のガバナンスの基本からすると、悪い情報こそトップに上げなくてはいけないんですけど、実際それはできていないということなので、林さんからすれば本格的なメスを入れられるかどうかという、まさに正念場だと思いますね。
▼TBS NEWS DIG 公式サイト https://newsdig.tbs.co.jp/
▼チャンネル登録をお願いします！
http://www.youtube.com/channel/UC6AG81pAkf6Lbi_1VC5NmPA?sub_confirmation=1
▼情報提供はこちらから「TBSインサイダーズ」
https://www.tbs.co.jp/news_sp/tbs-insiders.html
▼映像提供はこちらから「TBSスクープ投稿」
https://www.tbs.co.jp/news_sp/toukou.html
powered by Auto Youtube Summarize
