「負担だ」という声も多いPTAの業務に、新たな動きが生まれています。始まったのは、PTA業務を外部委託できるサービスです。一方、PTAの定員に対して1.7倍の立候補あがるなど、志望者が絶えない小学校が横浜市にありました。
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「保護者(Parent)」と「先生(Teacher)」が「協力(Association)」して、子どもたちのために活動する「PTA」。どんなイメージがあるか、街の人に聞いてみました。
過去にPTAを経験(70代)
「大勢でみんなでやるので、そんなに大変なイメージはなかった」
過去にPTAを経験(50代)
「いろんな行事に駆り出されて大変」
PTA未経験(30代)
「強制的なもの。前向きな印象がなくて」
娘(20代)
「ママ友との付き合いが大変なのかなというイメージで見ていて」
――実際大変だった?
過去にPTAを経験 母(50代)
「仕切る人がいて大変なときはありました」
多かったのは、「強制的」や「大変」といった本音でした。
そんな保護者を助けようと始まったのが、PTA業務を外部委託できるサービスです。
KNT-CTホールディングス 社長室・未来創造事業担当 夜久晋也次長
「PTA業務アウトソーシングサービスです」
配布物の準備や行事の受付などに、旅行会社が人材を派遣してくれます。開始して半月ほどで、30件近い問い合わせがあったといいます。
KNT-CTホールディングス 社長室・未来創造事業担当 夜久晋也次長
「頼めることを任せるだったりとか、人手不足になってるとか、そういう部分をお助けさせていただくというような形」
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PTAを廃止する学校もある中、志望者が絶えないというのが、神奈川県横浜市立山内小学校です。
山内小学校 佐藤正淳校長
「(PTAの)定員に対して、1.7倍の方に「やりたい!」と立候補いただきました」
仕掛け人は、佐藤正淳校長です。
12日、校長とPTAの役員が話しあっていたのは、ラインで使うスタンプです。子どもたちが書いた画をもとに、イラストレーターである保護者がデザインしました。
デザインした保護者
「何か子どもたちに残したい、根づかせたい、子どもたちの中に種をまきたい気持ちからです」
できたスタンプは販売。売り上げは、子どもたちで使い道を考えることにしています。
仕事の技術を生かしている人は、他にもいました。
子どもが山内小学校に通っていたフレンチシェフの入江さんは、家庭科室を借りて料理動画を撮影。学校のホームページで公開し、料理のおもしろさを伝えています。
入江誠さん
「自分にしか教えられないこと、学校では絶対教えられないこと、子どもたちのためにどうしてあげたいみたいな考えになってきました」
佐藤校長は、SNSを使いPTAの活動を積極的に発信しています。「そもそも、おもしろくなかったら活動はやらなくてもいい」と考えています。
山内小学校 佐藤正淳校長
「『これ違う』、『わくわくしない』となったらやめればいいんですよ。今の時代にあった、未来志向の活動のあり方を探っていく」
「大変」ではなく「わくわく」。前向きなPTA活動を参考にしようと、全国からアドバイスを求める声が増えているということです。
(2022年9月12日放送「news every.」より)
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