「黒塗り」だった文書を開示 文書改ざんと赤木さんの自殺の因果関係について記載なし

学校法人「森友学園」めぐる財務省の公文書改ざん問題で、自殺した近畿財務局職員に対する公務災害の認定に関する文書を、国が職員の妻に開示したことが分かりました。

【赤木俊夫さんの妻・雅子さん】
「これを隠す理由がよく分からなくて、やっぱり読んでみて、改ざんという言葉は一つも出てきませんでした」

近畿財務局の職員だった赤木俊夫さん(当時54)は、学校法人「森友学園」との土地取引に関する公文書改ざんを指示されたことを苦に3年前に自殺し、公務災害と認定されました。

妻の雅子さんは、「公務災害」の認定に関する文書の開示を求めましたが、2019年人事院が開示した資料のほとんどは黒塗りで多くの内容が「不開示」とされました。

その後、総務省の審査会による答申などを受け10月29日、人事院は一転して不開示決定を取り消しました。

公開された文書では、赤木さんがうつ病を発症する前の半年間の時間外勤務が、1カ月あたりおよそ100時間に及んでいたことが明らかになりました。

また文書では、国有地の売却事案の担当者として従事した業務が強い負荷となり、うつ病を発症し自殺につながったと認めています。
一方で文書改ざんと自殺の因果関係については、記載がありませんでした。

【赤木俊夫さんの妻・雅子さん】
「夫は改ざんしたことが(苦しみの)一番根っこにあったので、一番根っこの改ざんが出てなかったのが、一番今回出てきたものを見てがっかりした次第です」

雅子さんは、今回の文書をなぜ国が開示しなかったのか理解できないとコメントしています。

カンテレ「報道ランナー」2021年11月17日放送
関西のニュースをお届けします!【カンテレNews】https://www.ktv.jp/news/
チャンネル登録をお願いします! http://www.youtube.com/channel/UCQhaZjODkIjuv38d-i5TVRw?sub_confirmation=1

#森友問題 #赤木ファイル #開示 #人事院 #近畿財務局

powered by Auto Youtube Summarize

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事