アメリカにおける同性婚裁判へのソーシャルワーク専門職による介入に関する研究 -日本における介入検討を目的として-【ソーシャルワーク研究会】

2021年3月27日に開催された「第26回ソーシャルワーク研究会」の動画です。

話題提供者:加藤慶先生(東京通信大学)
司会:堀米史一(上智社会福祉専門学校)

「アメリカにおける同性婚裁判へのソーシャルワーク専門職による介入に関する研
究 -日本における介入検討を目的として-」

2021年3月17日、札幌地方裁判所は、同性婚を認めないのは憲法違反であり、立法府の裁量の範囲を超えているとする日本で初めてとなる判決を下した。同性婚に限らず、全国の地方自治体では同性間の法的な保障をすすめるパートナーシップ制度の整備が進んでいる中での初めての憲法判断が行われたものである。生活上のさまざまな課題に対処する必要性から同性間での婚姻を求める声が高まる中で、社会福祉学研究の視点からどのように問題をとらえるべきなのか。 先行研究では、憲法学及び民法・家族法、英米法といった法学分野における研究は散見されているものの、人間の生活上の問題に関心をもつ社会福祉学研究によるものは皆無である。
そこで、日本の社会福祉学研究において、どのような視点から問題を捉えるべきかを検討することを目的として、次の研究方法により検討を行うものである。先行する米国・連邦最高裁判所において2015年に行われた同性婚裁判に対し、全米ソーシャルワーカー協会は、積極的な介入を行なっていることから、米国のソーシャルワーク専門職がどのように同性婚裁判を捉え、介入をはかったのかを文献研究をもとに明らかにする。
そして、日本における社会福祉学研究をもとにした介入の必要性と方法について検討を行うものである。また、日本の状況と社会福祉専門職の課題について指摘する。
※研究途中のものとなりますので、粗削りな点が多々ある事についてご容赦ください。

総論
(1) 問われるソーシャルワークの立場
  国家試験における出題
(2)IFSW国際方針(2014)「性的指向とジェンダー表現」
(3)NASW倫理綱領
(4)NASW政策方針
(5)アメリカ・ソーシャルワーク教育におけるLGBTQ

各論
(1)アメリカにおける同性婚裁判とNASWの対応
(2)同性間での婚姻・パートナーシップ
(3)憲法25条生存権と公営住宅制度
(4)地域共生社会とLGBTQ
(5)新しい社会福祉士養成課程の教科書における「LGBTQ」
・社会学と社会システム
  ・ソーシャルワークの理論と方法
・刑事司法と福祉
・子ども家庭福祉
(6)大学における支援体制の構築
(7)ソーシャルワーカーへの期待-当事者の方から
(8)提言

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