停戦交渉 ロシア側に“軍事専門家”なし 停戦の行方にロシア国内では(2022年2月28日)

 停戦交渉に臨むロシア側のメンバーが分かってきたようです。

 (前田洋平記者報告)
 ロシア国内では停戦交渉について、先取りした交渉チームが部屋で待って待機する様子などを繰り返し流していて、ロシア側がやりたいのにウクライナ側は後ろ向きなんだといったことを強調しています。

 ただ、その交渉チームなんですが、顔ぶれを見てみますと、トップを務めるのは元文化大臣です。軍事的な経験はほとんどありません。

 政府関係者に取材したところ、「ここで本気で停戦を合意するとは思えない」と漏らしていました。

 ウクライナ側は「全面降伏はあり得ない」との立場で合意の成立は見通せていません。

 ただ、ゼレンスキー大統領は「チャンスがあったのに大統領が戦争を終わらせなかったという疑いを国民に抱かせることになってはならない」として交渉に応じることにしました。

 プーチン大統領が恐れているのがロシア側の戦死者です。

 ロシア軍の戦死者数は明らかにされておらず、国営メディアでも報じられてきませんでした。

 戦死者の数次第では失敗とも受け取られかねません。また長期化すれば延戦気分が広がり、プーチン大統領にとっては痛手となります。

 ロシア側は、交渉に前向きな姿勢を強調することで仮に停戦合意ができなかった場合、ウクライナ側のせいだと主張するつもりです。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

powered by Auto Youtube Summarize

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事