数々のドラマや映画で幅広い役柄を演じ分け、名脇役として人気を集めた俳優の志賀廣太郎さんが、今月20日、誤えん性肺炎のため亡くなりました。71歳でした。
志賀さんは兵庫県出身で、40歳をすぎてから平田オリザさんが主宰する劇団「青年団」に入り、舞台を中心に俳優として活動しました。
その後、出演したコマーシャルやドラマで見せた個性的な演技が話題となり、幅広い役柄を演じ分ける名脇役として数々のドラマや映画で活躍しました。
平成28年に放送された「とと姉ちゃん」など、NHKの連続テレビ小説や大河ドラマにも出演し、最近では民放のドラマ「陸王」で足袋屋の社長を支える専務の役を演じていました。
また、母校の桐朋学園芸術短期大学で昭和53年から長年にわたって非常勤講師を務めるなど、後進の育成にも尽力してきました。
志賀さんは去年4月に脳梗塞を発症して緊急入院し、その後、リハビリを続けていましたが、所属事務所によりますと、今月20日、川崎市内の介護施設で誤えん性肺炎のため亡くなったということです。71歳でした。
役所広司さん「欠かせない存在」
志賀廣太郎さんが亡くなったことについて、民放のドラマ「陸王」で共演した俳優の役所広司さんは「ドラマ『陸王』の現場では、俳優部の先生のような方でした。チームに欠かせない存在でした。とても良い俳優さんを亡くしました。残念です」とコメントしています。
平田オリザさん「呆然」
志賀さんが所属していた劇団「青年団」の平田オリザさんは、劇団のホームページにコメントを出しました。
この中で「新型コロナウイルス感染拡大の影響で、最後の二か月ほど、劇団員も見舞いに行けない状況が続いた中での訃報に呆然としております」と思いをつづったうえで、「多忙な中でも、劇団を愛し、出演をしていない演目では受付の手伝いに立つなど、献身的な貢献をしてきました」と振り返りました。
また、劇団が志賀さんの出身地、兵庫県に新たな拠点を置くことを踏まえ「劇場の開設を誰よりも楽しみにしていたので、それを見せられなかったことが大きな心残りです」と記しています。
引用:NHKオンライン
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200430/k10012411421000.html?utm_int=all_side_ranking-social_001
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