ウクライナ情勢をめぐり、アメリカとロシアの間で、非難の応酬が続いています。
アメリカ主導の軍事同盟『NATO(北大西洋条約機構)』について、加盟国をこれ以上、増やさないよう求めているロシア。この要求に対し、先週、アメリカ側は書面で回答しましたが、ロシアのプーチン大統領は、こう述べました。
プーチン大統領:「1月26日に受け取ったアメリカとNATOからの回答を分析中だが、我々の懸念は無視されている。“3つの重要な要求”を検討しているとは思えない」
ロシアが突きつける“3つの重要な要求”とは、「NATOの不拡大」「ロシアに隣接する国への“兵器の配備中止”」「NATOの軍備を1997年以前の状態に戻すこと」だといいます。
いら立つプーチン大統領。その背景には、会見に先だって行われた米ロ外相の電話会談がありました。ウクライナとの国境付近に展開するロシア軍の即時撤退を求めるアメリカ側に対し、ロシア側は「NATOは拡大するな」という要求に終始し、議論は平行線を辿ったといいます。
アメリカ・サキ報道官:「会談ではウクライナ侵攻が重大な結果を招くとして、ロシアに外交努力を求めた。外交の扉は開いている。プーチン大統領の出方次第」
ロシア・ラブロフ外相:「アメリカ側は、一番大事なことを議論したがらない。我々がアメリカとNATOに提起している“真の問題”に否定的なのだ」
双方ともに掴めない緊張緩和の糸口。プーチン大統領は疑心暗鬼になるばかりです。
プーチン大統領:「アメリカの真の目的は、ウクライナの安全ではなく、ロシアの発展を阻止することにある」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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