オミクロン株が世界で急拡大するなか、日本ではワクチンの3回目接種が始まりました。Nスタは12月1日、接種を終えた医師・看護師の方々に自ら経過観察をしていただきました。気になる副反応、2回目と比べてどうだったのでしょうか?
■3回目接種を終えた医療従事者の経過を取材
千葉大学病院では12月1日、一日で13人の医療従事者が3回目の接種を終えました。
やはり気になるのは“副反応”。Nスタでは千葉大学病院の医療従事者など20代から50代の男女4人の接種後の経過を取材しました。
■50代男性医師の場合は
千葉大学病院の医師である50代男性の場合、2回目の副反応は倦怠感が出たといいます。3回目を打って約2時間半後の反応は・・・。
千葉大学病院医師・猪狩英俊さん(58)
「(接種した部分を見せ)このあたりですね。自分でも痛くないし腫れていないから、どこに打ったのかなっていう感じですね」
接種してから約6時間半後に再び話を聞きました。
猪狩さん
「痛みが出てきてますけども、全然我慢できる範囲です。注射した、針刺さったんだから痛いよねって、その程度の感じですよね」
少し痛みはあるものの体調に問題はなく、発熱もないと言います。
一夜明けた12月2日正午過ぎの様子は・・・。
猪狩さん
「経過は、病院にはやって来たけどだるいです。朝起きたら接種場所の痛みも出てきたし、(接種した部分を見せ)ここが痛みあるんですよ。だから自分で見ると、あーここちょっと腫れてるんだなと。結構痛いですよ」
発熱はありませんが、倦怠感と接種部分の痛みがあると言います。
そして、もう一人・・・。
■40代女性医師の場合は
千葉大学病院医師・矢幅美鈴さん(42)
「打ち直したことで、ブースター効果でコロナに対するきちんとした防御ができるということで少し安心した側面があると思います」
こう話すのは40代の女性医師。
1回目・2回目ともに副反応はほとんど何もありませんでした。
そして、接種後から20時間ほど経った12月2日の正午過ぎに話を聞いてみると・・・。
矢幅さん
「私は前回と同じでちょっと肩が痛い感じはあるんですけども、そんなにすごいだるさとかもないですし発熱もないので、前回と同じくらいかなと思ってます」
特に大きな副反応は出ませんでした。
■30代の男性看護師の場合は
一方、2回目のあと微熱が出たという30代の男性看護師。
千葉大学病院看護師・奥田佳男さん(30)
「(2回目は)打った日の夜のところで肩が腫れてる感じがして痛いなっていうところと、ちょっと熱があるのかなと思って測ってみたら37度くらいになってきて、翌朝37度2分とかに上がって来たって感じですね」
今回、接種直後は体調に問題はありませんでしたが、12月2日発熱し仕事はお休みしたということです。
千葉大学病院では12月1日、13人が3回目の接種を終了。
アンケートを行ったところ、回答のあった11人のうち発熱があったのは1人だけでした。
■20代の女性看護師の場合は
さらにNスタでは、愛媛県に住む20代の女性看護師にもお話を伺いました。
20代の女性看護師
「きのう打った当日はほとんど特に何もなかったんですけど」
12月1日夕方4時頃に3回目の接種をしました。そのときは大きな副反応は出なかったのですが・・・。
女性看護師「左の肩に打ったんですけど、(夜中に)無意識に寝返りをしたときに痛いなと思って何回か起きたりして、朝の6時7時くらいにすごいしんどいのと倦怠感と、肩がもう今これくらいしか上がらなくなっている感じですね」
平熱は36.2度ほどですが、今は37度の微熱があります。
医療の最前線で働く看護師の間で今、話題になっているのは「オミクロン株」です。
女性看護師
「結構怖いです。私の病院もコロナの方受け入れてたので、もうすごい大変だったので。ワクチンがちょっと効くのか効かないのかというところでもあるので、結構不安です」
■「オミクロン株」出現で人々の意識は
「オミクロン株」の出現は、3回目接種に対する意識に影響はあるのでしょうか?
50代女性
「新しい変異株はまだ未知でわからないんですけど、怖いなっていう気持ちがあるので、必ず受けられるものなら受けたいなと思います」
10代男性
「(ワクチン接種は)まだ受けてないです。新しい変異株が出てきて、さらに危機感が増した気がします。(これから)受けられたら受けたいと思います」
国際医療福祉大学の松本先生はこう話します。
国際医療福祉大学・松本哲哉主任教授
「次のいわゆる第6波がですね、オミクロン株で起こってしまうと相当な感染者数になってしまう可能性もありますから、あらかじめ流行が起きる前に(抗体を高めるために)3回目の接種をしていくということは妥当だと思います」(02日17:49)
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