京王線“刃物男”の素顔・・・知人は「4、5年間に変化」【羽鳥慎一 モーニングショー】(2021年11月2日)

 京王線の電車内で、乗客が切り付けられるなどして17人が重軽傷を負った事件です。

 逮捕された服部恭太容疑者(24)は、1カ月ほど前から東京・八王子市内のホテルなどに滞在していて、宿泊の費用は消費者金融から借りていたと供述しています。

■福岡の知人が語った男の“素顔”

 服部容疑者の供述から:「電車の方が逃げ場がないので、街中よりも確実に人を殺せると思った」

 ハロウィーンの夜に、一瞬にして乗客を恐怖と混乱に陥れた事件。容疑者の新たな供述が明らかになりました。

 服部疑者の供述から:「6月に会社を辞めてから、神戸や名古屋を転々とした」「滞在費など、生活費は消費者金融から借りていた」「人をより多く殺せるから東京を選んだ。複数人殺せば死刑になると思っていた」

 服部疑者の知人:「ド派手な格好する人じゃないし。隅にいるようなタイプですね。本人と疑うくらい、信じられない・・・」

■「ジョーカー憧れ」17人重軽傷

 突然、電車の中で乗客を刃物で切り付け、火をつけたとして逮捕された服部容疑者です。

 服部疑者の供述から:「バットマンに出てくるジョーカーに憧れて、買った服を着てやった。人の死を恐れない態度にひかれていた」

 走行中の電車のなかを逃げ惑う乗客。逃げてきた乗客で、前方がすし詰め状態になるも、続々と乗客が走ってきます。

 炎が上がると、さらに車内はパニックになります。

 電車が停車してもドアは開かず、乗客は混乱状態のまま次々と窓から脱出していきます。

 その後、服部容疑者は、駆け付けた警察官に身柄を拘束されました。

 服部容疑者の供述から:「電車に乗り、リュックを置いて、殺虫剤とナイフを取り出して振り向いたら、たまたまシートに男性が座っているのが目に入った。男性に『何をやっているんだ』と言われて刺した」

 現在も、胸を刺された男性1人が意識不明の重体、他に16人が負傷しました。

■知人語る「隅にいるようなタイプ」

 乗客を恐怖に陥れた、服部容疑者。その人物像を知る男性に話を聞くことができました。

 福岡市出身の服部容疑者。市内の小中学校を卒業したといいます。

 服部容疑者の知人:「中学の時は陸上をやっていて。ド派手な格好をする人じゃないし。ハロウィーンで仮装して、表に出るタイプではなかった。クラスの中心にいるタイプではなく、後から付いてくるというか、隅にいるようなタイプですね」

 “控えめな性格で真面目だった”といいます。

 最後に会ったのは、4年前の成人式。

 服部容疑者の知人:「髪も黒いし、たばことか酒とかもやる人ではなかった。ましてや、電車の中でたばこを吸うとか、非常識なことはしない」

 去年の夏に偶然、服部容疑者の母親と会い、久しぶりに連絡を取ろうと試みましたが・・・。

 服部容疑者の知人:「たまたま彼のお母さんに会って、教えてもらって、ライン送った感じ。返信こなかった。こなくて、未読のままです。今も。返信きてたら連絡取れてたのになと。何で返してくれなかったのと。この4、5年間に変化があったんでしょうね。彼に」

■“渋ハロ”見物後に襲撃「特急狙った」

 服部容疑者の供述から:「仕事で失敗したことや、友人関係が上手くいかないことから、死にたいと思うようになった。だけど自分では死ねないので 6月ごろから死刑になるしかないと思った」

 読売新聞によると、服部容疑者は福岡県の県立高校と専門学校を出た後に、介護ヘルパーなどをしていたといいます。

 6月に会社を辞めてからは、神戸や名古屋を転々としていたという服部容疑者。その2カ月後に起きたのが、東京・世田谷区を走る小田急線の車内で、乗客が切り付けられ、10人が重軽傷を負った事件です。

 逮捕された対馬悠介容疑者は「勝ち組っぽい女性を見つけ狙った」「大量に殺せるから電車を選んだ」と供述。世間を震撼させました。

 服部容疑者の供述から:「複数人殺せば、死刑になると思っていた。小田急の事件を見て、これだと思い、参考にした」

 服部容疑者は1カ月ほど前に上京し、八王子市内のホテルなどに滞在。「費用は消費者金融から借りていた」と、供述しているということです。

 服部容疑者の供述から:「人が電車にいっぱいいると思って、ハロウィーンの日を狙った」

 先月31日午後5時ごろ、服部容疑者は寝泊りしていた八王子からハロウィーンでにぎわう渋谷へ向かいます。

 服部容疑者は、京王八王子駅から電車に乗り、午後6時頃に東京・渋谷にやって来ました。

 服部容疑者の供述から:「ハロウィーンの様子を見たかったから、渋谷に行った。ハロウィーンで、どれくらい人がいるのか見たかった。30分くらいウロウロした」

 渋谷でハロウィーン見物をした後、午後6時40分ごろには渋谷を出発し、明大前で乗り換え、同じルートを戻りますが、調布で下車します。

 服部容疑者は、調布駅で下りの電車から上りの新宿行きの特急に乗り換えました。

 服部容疑者の供述から:「上りの電車のほうが、人が多いのではないかと思った。8月の小田急の事件を参考にして、駅間の走行時間が一番長く、乗客が逃げられないので、特急電車を狙った」

 ハロウィーンの夜を狙って行われた凶行に、車内は大混乱に陥りました。

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2021年11月2日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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