1カ月前から八王子市内に潜伏か・・・京王線刺傷事件(2021年11月1日)

京王線の車内で乗客が刺されるなどして1人が重体、16人がけがをした事件で、逮捕された男が、「1カ月ほど前から八王子市内で寝泊まりをしていた」などと話していることが新たにわかりました。

殺人未遂の疑いで逮捕されたのは、職業不詳の服部恭太容疑者(24)です。
服部容疑者:「バットマンのジョーカーに憧れて、買った服を着て犯行した」

警視庁によりますと、服部容疑者は先月31日午後8時ごろ、8両目で座っていた男性の右胸を、いきなり刃物で刺しました。その後、6両目に移動して、ペットボトルに入れた液体をまき、ライターで火をつけたということです。その後、9両目に移動し、警察が駆けつけたときには、シートに座り、煙草を吸っていました。電車内には、液体を入れていたとみられるペットボトルが、数本落ちていて、確保のときには、ライターを複数持っていたということです。

服部容疑者:「リュックを置いて、殺虫剤とナイフを取り出して振り向いたら、たまたまシートに男性が座っているのが目に入った。『何やってるんだ』と言われて刺した」
使用した刃物は、刃渡り約30センチの西洋ナイフのようなもので、インターネットで購入したと供述しているといいます。

動画を撮影した人:「走行中で、みんな前に逃げたかったが、連結部で人が詰まってて、どうしようって思ってる間に国領駅に非常停止した。ピーピーピーって音とともに、電車が止まって、ドアが開かなくて、窓を開けて、早く逃げたほうがいいということで、自分もあわてて、窓から飛び降りて右肩を打った」

服部容疑者は、取り調べに対し、淡々と応じていて、反省している様子はないといいます。

犯行までの足取りが、徐々にわかってきました。先月31日午後5時ごろ、京王八王子駅から新宿方面の電車に乗った服部容疑者は、明大前駅で京王井の頭線に乗り換え、渋谷駅で降りました。服部容疑者は渋谷を歩き回ったといいますが、滞在時間は30分ほどだったということです。
服部容疑者:「ハロウィーンの様子を見たかったから渋谷に行った。どれくらい人がいるのかなどを見たかった」

その後、午後6時40分ごろ、再び渋谷駅から井の頭線に乗り、同じルートを戻ります。しかし、八王子の手前にある調布駅で降りました。

捜査関係者によりますと、服部容疑者は午後7時54分ごろ、調布駅で新宿行きの電車に乗り換えました。特急だったため、次の明大前駅まで9分間、走り続けます。発車後、数分で犯行に及んだといいます。電車は、国領駅に緊急停止しました。
服部容疑者:「8月の小田急の事件を参考にして、駅間の走行時間が一番長く、乗客が逃げられないので、特急電車を狙った。人が電車にいっぱいいると思って、ハロウィーンの日を狙った」

動機については、「仕事で失敗したことや友人関係がうまくいかないことから、死にたいと思うようになった」などと話しているということです。

服部容疑者は、福岡市出身。市内の小中学校を卒業したといいます。
服部容疑者の知人:「ハロウィーンで仮装して表に出るタイプじゃなかった。たばことか酒とかやる人じゃなかった」

服部容疑者は、1カ月ほど前から、八王子市内のホテルなどで寝泊まりしていたと供述しています。捜査関係者によりますと、「6月に会社を辞めてから、神戸や名古屋を転々とし、1カ月ほど前から八王子市内のホテルなどに寝泊まりしていたが、その滞在費用は、消費者金融から借りていた」と供述しているということです。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

powered by Auto Youtube Summarize

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事