不動産大手「中国恒大集団」 世界同時株安ひきがねに【Nスタ】

中国の不動産大手「中国恒大集団」の経営危機は世界同時株安に繋がりました。日経平均株価も一時600円以上値下がり、株価は3万円を割っています。現地を取材しました。

記者
 「中国深センの恒大本社ビルです。以前、抗議する人が大勢訪れたせいでしょうか、公安と書かれた警察車両も止められ、厳重な警戒態勢が敷かれています」

 中国南部・深センにある不動産事業で業界2位の中国恒大集団の本社。きょうは警察に排除されたのか人の姿もまばらですが・・・。
 「金返せ!金返せ!」

 数日前には金融商品の返済などを求めて、抗議する人たちが大勢集まっていました。

 中国恒大の去年のグループ売上高は5072億元、日本円で8兆6000億円。不動産だけでなく電気自動車などにもビジネスを拡大し、また、豊富な資金力をバックに、サッカー強豪・広州FCも所有しています。ところが、業績の落ち込みで巨額の債務を抱え、経営破綻の危機に直面しているのです。

 影響は世界の株式市場にも。20日のニューヨーク株式市場では、ダウ平均株価が一時971ドル下落。

 首都、北京では。

記者
 「中国恒大が手がける不動産は、各地にあります。こちらの北京の高級マンションもその一つです」

 「恒大」の名がつけられた高級マンション。物件1つの広さはおよそ300平方メートルで、価格は日本円にして4億円を超えます。

今回の危機に、北京市民は。
 「政府は市民生活に影響があるなら、きっと救済するでしょう」

 国家統計局は15日、「業界への影響は観察する必要がある」とする一方、不安を抑え込むためか、「住宅価格や地価などは安定している」と強調していますが、中国恒大はあさって、最初のヤマ場となる社債の利払い期限を迎えます。

 「香港市場でね、一時2割くらい下がったんですよね」
 「中国の恒大集団の影響で、きょう532円くらい下がっているんですけど」

 国内の証券会社には、日本への影響を懸念する電話が相次ぎました。きょうの東京株式市場で日経平均株価は660円値下がりし、およそ2週間ぶりに3万円の大台を下回りました。

岩井コスモ証券 林卓郎投資情報センター長
 「基本的な日本株の戻り歩調というか、上昇トレンドは崩れていない。長い間、マーケットの重荷になることはないと思います」

 また、中国恒大へは、公的年金を運用する「GPIF」が、今年3月末時点でおよそ96億円投資していて、GPIFは「ただちに年金運用に大きな影響を与えることはない」とコメントしています。(21日16:59)

#中国 #中国恒大集団 #世界同時株安

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