アメリカの大統領選が約1カ月後に迫るなか、トランプ大統領(74)とバイデン氏(77)の初めての直接対決になる討論会が開かれました。激しい言葉の応酬、果たして軍配はどちらに上がったのでしょうか。
舌戦はヒートアップ、まさに「カオス」と化していました。
民主党・バイデン大統領候補:「問題は・・・黙っていてくれないか。全く大統領らしくない」
共和党・トランプ大統領:「国民は知っているぞ。これまで全く何もしてこなかったことを」
民主党・バイデン大統領候補:「本当にこのピエロの前では何も言うことができない」
司会者も必死に仲裁に入ります。日本時間30日に初めて行われた「政界のスーパーボール」ともいわれるテレビ討論会。11月に迫った大統領選を前に、その結果を大きく左右する第1回目の討論会です。
トランプ大統領は幾度となく話に割り込み、バイデン氏は笑顔を浮かべ、目を合わそうとしません。トランプ大統領がヒートアップするのも無理はありません。支持率ではバイデン氏に差を付けられ、逆転に賭けています。バイデン氏は収束の兆しを見せない感染対策で攻勢をかけます。
討論会が行われたオハイオ州は“ラストベルト”つまり「さびた工業地帯」と呼ばれ、4年前の選挙でトランプ大統領勝利の原動力となった地です。ただ、状況は大きく変わっていました。
大豆農家、クリス・ギプスさん:「私は完全に間違えていた。今回はバイデン氏に投票します」
4年前、トランプ大統領に投票した農家の男性です。トランプ大統領が掲げる「アメリカ第一主義」は農業に大きな影を落としていました。
クリス・ギプスさん:「我々の農作物に関税が課された結果、競争力が落ち、価値が下がりました」
TPP(環太平洋経済連携協定)離脱、そして米中の貿易戦争で関税が課され、ここ数カ月で大豆の価格は2割下がったと言います。
もう一つ、バイデン氏が強い言葉で追及した“疑惑”があります。トランプ大統領の所得税未納疑惑です。納税記録を見せない大統領をこうこき下ろしました。
民主党・バイデン大統領候補:「あなたは史上最悪の大統領だ」
激しいやり取りが交わされたものの、終始2人の話はかみ合うことなく現地メディアはこう、一刀両断しました。
CNN:「第1回公開討論会は、カオス(混沌(こんとん))と化した」
軍配はどちらに上がったのでしょうか。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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