香港の周庭さん“事後法”で 「恐怖感がある」(20/08/11)

香港民主化デモのシンボルである周庭さん(23)が10日夜、国家安全維持法違反の疑いで香港警察に逮捕されました。周さんが連行される様子は香港メディア各局が中継で伝えました。

 後ろ手に手錠を掛けられているように見えます。警察は「国家安全維持法29条」を適用したというだけで、具体的にいつのどんな行為が法律に抵触したのかは明らかにしていません。その怖さです。車の後部座席から外を見つめる周さん。自分に向けられたカメラをどんな思いで見ているのでしょうか。
 5日に日本語でこう訴えていました。
 周庭さん:「日本の皆さんも世界の皆さんも私のことだけでなく、他の香港の若者たちのことにも注目して頂きたいと思います」
 この時、彼女の隣にいた黄之鋒さんはフェイスブックで・・・。
 民主活動家・黄之鋒さん:「彼女は法律の施行前にデモもやめ、ツイッターもやめていたにもかかわらず、新しい国家安全維持法違反で逮捕されました」
 今年6月30日に香港で施行された国安法を、施行前にさかのぼって適用していると問題視しています。
 中国外務省:「中国は法治国家であります」
 しかし、法治国家であれば法律の施行前の行為を罪に問うことはありません。
 周庭さん:「明らかにとんでもない恐怖感が今、香港にはあります」
 こうして日本語を話し、また、日本の議員連盟の会合にもリモートで参加していた周さん。そんな彼女を今月10日付の人民日報は「日本にひざを屈した反中政治屋」とこき下ろしています。香港警察は周さんの他に、中国に批判的な新聞「リンゴ日報」の創業者など合わせて10人を逮捕。一方、香港市民はリンゴ日報を大量購入することで支援する姿勢を表明。各地で売り切れが相次ぎ、通常7万部程度の発行部数が55万部に膨れ上がっているほか、株も急騰しているといいます。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

powered by Auto Youtube Summarize

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事