タイの反政府デモ、1万人が再び首相府へ 首相の辞任要求

反政府デモが続くタイの首都バンコクで10月21日夕、約1万人のデモ参加者がプラユット政権の退陣などを求め、首相府に向けて行進した。デモ隊は首相府の前で当局者らにプラユット首相の「辞表」を手渡し、3日以内の辞任を求めた。
 タイでは7月から反政府集会やデモが続き、今月14日にも約1万人が首相府を目指して行進。その後もバンコクを中心に大規模なデモが連日行われている。政府は15日、バンコクに非常事態を宣言し、5人以上の集会を禁止。15日朝と16日夜にはデモを強制排除しようとしたが、収束する兆しはみえない。デモ隊は軍事政権の流れをくむプラユット政権の退陣や軍政下で定められた憲法の改正、王室改革などを求めている。
 プラユット首相は21日夜にテレビで演説し、非常事態宣言について、暴力的な行為がなければ解除する用意があると表明。事態への対応を話し合う臨時国会が来週開かれることなどを挙げ、デモ隊に自制を呼びかけた。

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