台風10号ノロノロ横断 川が氾濫…市街地冠水も 東海道新幹線全線見合わせ乗客大混乱【羽鳥慎一モーニングショー】(2024年8月30日)

 台風10号から遠く離れた場所でも被害が出ている。神奈川県二宮町では町の中を流れる葛川から水があふれ出ていて、警戒レベル5相当の「緊急安全確保」が出された。

■多摩川には警戒レベル3相当の「氾濫警戒情報」

 首都圏を流れる一級河川・多摩川。水は茶色く濁り、上流からは木やゴミが土手の手前まで迫っている。

 多摩川には、警戒レベル3相当の「氾濫警戒情報」が出された。

 東京・渋谷の宮益坂。道路を塞ぐように倒れた街路樹は、根本付近から折れてしまっている。

 警視庁によると、30日午前0時すぎに「木が倒れている」と110番通報が入った。警察官が駆け付けると、倒木していたという。

 警視庁などが、およそ350メートルにわたり道路を通行止めにし、撤去作業にあたった。

 世田谷区や目黒区などを流れる目黒川。堤防決壊などによる氾濫の恐れがあり、周辺では浸水の可能性があるとして警戒レベル4相当の「氾濫危険情報」が出された。

 これから接近してくるとみられる台風10号は、すでに関東にも影響を及ぼしている。

■徳島・香川・兵庫に「線状降水帯」発生

 強風で、雨が激しく横なぐりに打ちつけている。台風から離れた徳島県でも、激しい雨が降った。住宅地では、道路が冠水した所もあった。

 気象庁は29日夜、徳島県と香川県、そして兵庫県に「線状降水帯」が発生し、非常に激しい雨が同じ場所で降り続いているとして「顕著な大雨に関する情報」を発表した。

 香川県も激しい雨となり、道路が冠水。波しぶきを上げながら車が走行していた。

 住宅街の道路も冠水。雨はやんでいたものの、取材中も雷が鳴り続けていた。

 兵庫県南あわじ市では、市内全域およそ2万人に対して一時避難指示が出された。徳島県上板町では、住宅の屋根と天井の一部が崩落し80代の男性が下敷きになって亡くなった。

■八王子と宇都宮で…水が噴き出す

 冠水した道路に車が走る度、たまった水が波打つ。台風から遠く離れた東京・八王子の駅前。横断歩道を渡る人たちが水につかりながら歩いていく。中には履いていた靴を脱ぎ、手に持って渡っていく人の姿もあった。

 八王子市では観測史上1位となる6時間で200ミリ以上の雨を観測。マンホールからは水が噴き出し、交差点には市の職員が立って誘導する姿も見られた。

 台風から離れた関東や東海でも激しい雨が降った。

 栃木県宇都宮市では、ものすごい勢いで水が噴き出し、車をゆうに超えるほどの高さに。埼玉県所沢市でも大雨により道路一面が冠水。車が水しぶきを上げながら走行していた。

 視界がかすむほどの雨が降った神奈川県小田原市では、2車線ある車道が一気に水浸し、車も大きな水しぶきをあげながら徐行している状況だ。

 東海道新幹線のガード下では、12時半ごろから降り続いた雨でアンダーパスが冠水した。

 激しい雨や風は静岡県にも…。地下道は水がすでに満杯になっている。冠水した道路の真ん中辺りには、車が止まったままになっていた。

■大混乱…突然告げられた東海道新幹線の運転取りやめ

 大雨の影響は鉄道にも及んだ。

車内アナウンス
「静岡、掛川間におきましては、まだ非常に激しい雨が降り続いてます。運転再開には、まだしばらく時間がかかる見込みです。お急ぎのところ、大変ご迷惑をおかけすることをおわびいたします」

 断続的に降り続いていた激しい雨の影響で、運転の見合わせと再開を繰り返していた東海道新幹線。30日の始発から、一部区間で計画運休する予定だったが、29日午後7時前、突然告げられた運転取りやめ。駅では乗客たちが大混乱となった。

 JR小田原駅では、新幹線が運休。現在、構内には大きなスーツケースを持った人もそのままとなっている。
 
 東京駅では…。

愛知から来た家族
「本当はきょうディズニーに泊まって、あさって帰る予定」
「(Q.それがどうなった?)遊んでいる間に、あしたが運休になっちゃったので、きょう日帰りで帰るはずでした」
「ディズニーのホテルをキャンセルしたので、泊まってきたほうが良かったのかなというのもありますけど、後の祭り」

■台風10号 ゆっくりと九州を横断

 29日の朝、「線状降水帯」が発生した大分県。別府市の住宅地を流れる朝見川では、激しい勢いで濁流が押し寄せていた。

 佐伯市では、近くの川が氾濫。住宅街は一面泥水で覆われた。

撮影者
「川も氾濫しそうな感じがなかったので、どんどん水位も上がっていくしびっくり。外に避難できないんですよ、あの状態なので。道路も水で埋まっているので車も出せない、出したら多分流されると思う」

 道路も至る所で冠水。人も車も通るのに一苦労。流されてきたタイヤが道路上に浮かんでいた。

 コンビニの駐車場も濁った水で埋まってしまった。

 大きな冠水被害のあった大分県の佐伯市は、冠水があったということだが、今は水は引いている。ただ、歩道に大量の泥が残っていて、かなりぬかるんでいる。

 市内では一時、停電も発生した。由布市でも道路が冠水。道路に濁った水が滝のように流れている。

 高台から見てみると、建物が1階部分の半分くらいが水でつかっているのが分かる。その近くには、バスのようなものがあるが、窓の近くまで水に浸かっている。

 土砂崩れも発生し、懸命な復旧作業が行われた。

 各地で甚大な被害をもたらしている台風10号は、ゆっくりと九州を横断し続けている。

■神奈川・二宮町 警戒レベル5「緊急安全確保」発令

 辺り一面茶色の水に覆われ、水位は車の半分ほどの高さになっている。

 神奈川県平塚市を流れる河内川で氾濫危険水位を超え、氾濫の恐れが高まっているとして平塚市は警戒レベル4の避難指示を出した。

 平塚市近くの二宮町では葛川が溢水。警戒レベル5の「緊急安全確保」が出された。

(「羽鳥慎一モーニングショー」2024年8月30日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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