台風10号、東海地方への影響は?東海道新幹線・在来線・高速道路・飛行機など影響がありそうです。26日の動きをまとめました。
東海地方「直撃」への警戒感が強まっていた台風10号。当初の想定よりも進路が西にずれましたが、”ノロノロ台風”ならではの心配も。
津地方気象台は、今後、三重県内で警報級の大雨となるところがあるほか、総雨量が8月の平年値を超える恐れもあると指摘します。
「暖かく湿った空気が流れ込むのが今週末にかけて続く見込み。総降水量が増える可能性がある。三重県は土砂災害、河川の増水、低い土地の浸水に十分に注意・警戒を」(津地方気象台 村川彰 業務・危機管理官)
三重県知事「台風に備え準備を」
一方、荒天が心配されていた三重県鳥羽市では…。
三重県の観光や産業を応援するポケットモンスター「ミジュマル」のデザインが船体を埋め尽くします。
約2年の歳月をかけ新しく造られた高速定期船「はばたき」の就航式です。
心配された台風の影響もなく、無事に式典が開かれました。
この船は市内の4つの島との間を行き交う定期船として9月1日から活躍します。
1日あたり約10便を運航予定ですが、風速16メートルを超えるなどすると、欠航するといいます。
台風の東海地方「直撃」は免れる見込みですが、一見知事は県民に警戒を促します。
「すでに三重県では県民のみなさんに呼び掛けていますが、今後も台風に備えてもらう。台風は地震と違って、来るのが予測できます。それに対して準備をしっかりしてもらうこと。これからまた、呼びかけをしたい」(三重県 一見勝之 知事)
強風に備え観光施設で対策
夏休みの最終盤を迎えた観光施設も、台風の対応に追われていました。
三重県伊勢市の水族館、伊勢シーパラダイスでは…。
「通常はガラスの窓になっているんですが、外が海になっていて、雨風でガラスが飛び散らないよう板を打ち付けている。水槽も近くにあるので、魚などがけがをしてしまうのを防ぐためにしています」(伊勢シーパラダイス 広報担当 澤田明良さん)
強風に備え、バックヤードの窓ガラスには木の板が。
外の広場でも強風で飛ばされないよう、日よけの布を巻き上げるなど、対応を急ぎます。
台風を警戒し対策会議
一方、台風の進路が当初の想定とはずれるなか、三重県の南部に位置する御浜町では…。
「(台風の)進路や上陸の予想日時が変わったとしても、範囲に入っているので、予断は許さないという状況」(御浜町 大畑覚 町長)
台風を警戒し、町長や幹部職員らが参加する対策会議が開かれました。
町では、台風が最接近する時刻に向けて、事前に決めた備えを順次実施する「タイムライン」を活用しています。
先週から、避難所で使う道具を点検し、河口にたまった砂利を除いて水はけをよくする作業を進めました。
さらに26日は、低い土地に、排水ポンプを設置しました。
東海道新幹線は計画運休を行う可能性
影響が長引きそうな今回の台風。事前の備えは交通機関でも。
JR東海は東海道新幹線について、計画運休を行う可能性がある期間を当初よりも遅らせて、今週木曜から土曜日までに、変更しました。
全線もしくは一部区間での計画運休や、長時間にわたる運転見合わせの可能性があるとしています。
当初、計画運休の可能性があるとしていた、27日・28日についてはおおむね平常通りの運転を予定しているということですが、台風の接近に伴い、天候が急変した場合は、運転を見合わせる可能性があるとしています。
JR東海は、計画運休の可能性がある期間の前後にあたる28日と9月1日については新幹線の利用が増える可能性があるとして指定席の予約を勧めているほか、在来線についても最新情報を確認するよう呼びかけています。
在来線・高速道路・飛行機は28日夜から影響か
【東海地方】新幹線以外の交通への影響予測(午前11時発表)
在来線・高速道路・飛行機ともに28日午後までは影響がない予測。
影響が出始めるのは28日夜からです。
29日午前から30日午後にかけては交通に影響は大きくなりそうです。
また30日夜も影響は続きそうです。
※気象予測に基づく影響予測です。実際の状況は各交通機関から発表される情報をご確認ください。
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