北海道旭川市で当時17歳の女子高校生が殺害された事件で、旭川地検はきょう(2024年8月2日)、19歳の女を、監禁・殺人・不同意わいせつ致死の罪で起訴しました。
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https://news.ntv.co.jp/n/stv/category/society/st94d64ac151d041d9903c28bfd5079540
起訴されたのは旭川市の無職・小西優花被告(19)です。
7月26日、旭川家庭裁判所が殺人などの非行内容で送致されていた小西被告の少年審判を開き、検察庁に送り返す「逆送」を決定し、旭川地検がきょう(8月2日)小西被告を起訴し、実名を公表しました。
旭川地検は「これまで氏名を伏せていたが、少年法の趣旨や事案の重大性、社会的関心も高いことを鑑み、氏名を公表することが相当と判断した」としています。
起訴状によると、
▼殺人などの罪ですでに起訴されている旭川市の無職・内田梨瑚被告(21)が映った画像データを無断で使用した女子高校生(当時17)を監禁しようと考え、内田被告らと共謀のうえ、2024年4月18日午後9時ごろから午後11時37分ごろまでのあいだ、女子高校生に対し電話で「どう落とし前つけんの、誰にけんか売ってんの」などと語気鋭く言う
▼ 北海道留萌市内の公共施設で女子高校生を車に乗せ、午後11時37分から19日午前3時29分ごろまで走行中の車内で監視
▼ 留萌市から旭川市の橋まで女子高校生が脱出できないように監禁
▼留萌市から旭川市の橋までのあいだ、途中の旭川市内のコンビニエンスストアで女子高校生に馬乗りになって顔面を殴打するなどの暴行を加える
▼ 内田被告と共謀し19日午前3時29分から午前3時48分までのあいだ、橋付近で女子高校生に服を脱ぐように命じて全裸にさせる
▼ 女子高校生が土下座して謝罪する動画を撮影
▼ 橋の欄干に座らせて謝罪させている状況を動画で撮影するなどのわいせつ行為
▼ 殺意をもって女子高校生を欄干に座らせて「落ちろ」「死ねや」などと言う
▼ 川に落下させ、溺水による窒息死させて殺害
女子高校生(当時17)は5月下旬、橋からおよそ60キロ下流の奈井江町内の川で遺体で発見され、死因は溺死でした。
事件のきっかけになったのは、SNS上でのトラブルとみられています。
この事件では、殺人などの罪で旭川市の無職・内田梨瑚被告(21)がすでに起訴されています。
捜査関係者によりますと、女子高校生がSNS上で、内田被告がラーメンを食べる画像を無断で使用したことがトラブルの発端となったということです。
また、警察が橋から離れた場所で、女子高校生のスマートフォンを回収し解析した結果、女子高校生が謝罪させられている動画などが確認されました。
スマートフォンは破損していて、警察は内田被告らが証拠隠滅を図るために壊し、捨てた可能性があるとみています。
小西被告の少年審判で、旭川家裁は「犯行は内田梨瑚被告が主導し、内田被告の指示に従って行動していた面が見受けられるものの、自身の判断で積極的に被害者へ暴行を加えるなどしており、このような行為が内田被告に与えた影響も小さいとはいえず、犯行において女(小西被告)が果たした役割は大きく、その犯情は極めて重い」とし、「刑事処分が相当である」としています。
旭川地検は小西被告の認否を明らかにしていません。
特定少年として氏名を公表するのは旭川管内では初めてだということです。
【おことわり】
改正少年法により、起訴された18歳、19歳の「特定少年」は、実名での報道が可能になっています。STVでは、検察の発表をうけて事件の重大さや社会的影響などを総合的に判断し、今回、被告を実名で報道しました。(2024年8月2日放送)
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