【現場から、】激戦地投入を嫌いロシアから逃れる少数民族相次ぐ|TBS NEWS DIG

ウクライナに侵攻を続けるロシアで、激戦地に送られるのを避けるため、少数民族が相次いで国外に逃れていることがわかりました。少数民族の人々の目にこの戦争はどう映っているのでしょうか。

先月、ゼレンスキ―大統領が訪れたウクライナ東部ドネツク州。激戦地の一つですが、ここで戦闘を続けるロシア軍について、ある疑惑が浮上しています。

ロシアの少数民族 サヤンさん
「少数民族の兵士の多くは激戦地に投入されています」

サヤンさんは、ロシアでモンゴルと国境を接するブリヤート共和国出身の少数民族です。

ロシアにはモンゴル系、トルコ系など180以上の民族が暮らしていますが、人口の8割以上はロシア系です。

それにもかかわらず、ロシアの独立系メディアによりますと、今回の戦争ではブリヤート出身の戦死者が856人と、モスクワ出身の戦死者(229人)の4倍近くとなっていて、少数民族が意図的に激戦地に送り込まれている疑いが出ているのです。

ロシアのブリヤート人 サヤンさん
「ブリヤート人だけでなくその他の少数民族も戦場に多く投入されていて、死者数も少数民族の方が多いのです」

さらに、サヤンさんは強引な動員も行われていると明かします。

きっかけは去年9月。ロシア政府が兵力を補充するため、軍隊経験のある一般市民などを招集する「部分的動員」を発表したことでした。

ロシアのブリヤート人 サヤンさん
「兵役不適合者も子供がいる人も、みんな連れて行かれました。私は戦争に行きたくなかった」

愛するふるさとから離れることを決意したサヤンさん。去年11月、メキシコ経由でアメリカに入りました。

ロシアのブリヤート人 サヤンさん
「とてもお金がかかった。(亡命が)うまくいくか分からず、怖くてつらかったです。ここに来ることができてとても嬉しいです」

サヤンさんはアメリカに亡命を申請する予定ですが、行きたくもない戦争に行かされた人たちのことを思うと胸が痛むといいます。

ロシアのブリヤート人 サヤンさん
「不運にもそこに行ってしまった人たちの中には、家に帰りたくてもかなわない人がいるそうです。ロシアは間違った戦争をしている。これは罪深い戦争です」

ただ、サヤンさんは自分のような考えを持つ人がロシアでは少ないことを憂いています。

ロシアのブリヤート人 サヤンさん
「ロシアでは未だにプロパガンダが効いていて、多くの人々はロシア政府が正しいことをしていると信じています」

サヤンさんは「戦争を一刻も早く終わらせてほしい」と訴えています。

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