みそ・日本酒も…自主回収続々 小林製薬“紅麹”の影響拡大 入院は新たに20人増【報道ステーション】(2024年3月25日)

小林製薬の『紅麹』を使ったサプリメントで健康被害の恐れが出ている問題で、新たに20人が入院していたことが分かりました。また、みそや塩辛、日本酒など、同じ紅麹原料を使っていた他の食品メーカーでも商品の自主回収が相次ぐ事態となっています。

■食品・飲料も自主回収続々

創業85年、名古屋市の豆菓子専門店が25日、小林製薬の紅麹を使った商品を自主回収し、販売を休止すると発表しました。対象となっているのは『豆だくさん』や『紅こうじ小梅』など13の商品です。

豆福 福谷勝史社長
「(問い合わせは)今朝から殺到しています(販売は)百貨店も含みますが、結構多岐にわたりますので、23日のうちに全て、電話なりメールなりでとにかく周知するようにしました。(Q.健康被害の報告や相談は)ないです。健康被害がないことを願うばかりです」

なかには長年、紅麹を使っている商品もあるといいます。

豆福 福谷勝史社長
「数十年前から作り続けている豆福の定番の一つです。今回の件があって、今後続けていけるのかどうか検討しなければならないかなと」

こうした紅麹を使った食品の自主回収は拡大し続けています。

長野県では、みその製造販売を手掛ける『竹屋』が、紅麹を使った商品を自主回収すると発表しました。対象は『塩ひかえめ紅麹仕立て』で、本社併設の売店とオンラインショップのみで販売され、一般の小売店への流通はないということです。

このほかにも、自主回収を発表した商品は日本酒・塩辛・パン・ご飯・ドレッシングなど多岐にわたり、会社も京都・岡山・大分など拡大しています。

製造元の小林製薬によると、問題の紅麹は52社に供給しているということですが、これは代理店の数なので、使っているメーカーとなると、さらに数が増えることになります。今のところ、供給先などからの健康被害の報告は受けていないということです。

紅麹が広く使われているのには、こんな理由が考えられます。

東京大学 唐木英明名誉教授
「紅麹が作るモナコリンという物質がコレステロールを下げる。名前の通り紅麹は赤いので、赤い色素の添加物として使っていて、色んな食品とかお酒とかに赤色をつけるのに使う。皆さん天然・自然のものがいいと思われている。天然・自然な赤い色なので、そういう意味で人気がある」

■入院は新たに20人増…26人に

今回の健康被害の原因は分かっていません。

小林製薬信頼性保証本部 渡邊淳本部長
「22日の時点では、中に入っていると考えるものが特定できておりません」

これは25日時点でも変わっていません。

小林製薬によると、サプリを摂取した人からの健康被害として、腎疾患などでの入院症例数が新たに20件増え、26件になりました。

消費者庁は、来月5日までに、安全性の科学的根拠に関する再検証を行うよう求めているということです。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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