連続爆破から“50年”桐島容疑者か 身柄確保で今後捜査は? 元刑事が語る【スーパーJチャンネル】(2024年1月26日)

 逃走からおよそ半世紀、重要指名手配の桐島聡容疑者(70)とみられる男が確保されました。

 元警視庁捜査1課理事官の副島雅彦さんに電話で話を聞いていきます。

 (Q.まず率直に、今回の確保という一報を聞いてどのように受け止めたか?)
 50年近く前の事件ですので、びっくりというのが第一印象ですよね。何で捕まったのか、そういうふうになったのかというところですね。本当にびっくりしたというのが第一印象なんですが、自分で桐島を名乗ったということですので、病気になって入院して、もう逃走も疲れ果てて、そういうふうなことになったのかなというふうに思いました。

 (Q.およそ半世紀という時間だが、この時間の経過についてはどのようにみるか?)
 やっぱりこういうのって通常、支援者みたいな人がいて、逃走を手助けするような状況になっていて、組織的に手助けして逃げてきたんだろうなと。相当疲れてはいたのかなというふうに思います。

 (Q.現状は“名乗る男”ということだが、この名乗る男と桐島容疑者を今後どのように結び付けていくのか?)
 オウム事件がちょっと参考になるのかなと思いますが、当然、指紋だとかDNAで特定をしなければいけないんですが、年数が随分経っているので、大体、写真だとか、10年後、20年後、50年後とかビジュアル化したものとかも作ったりしてるんですね。ですから最終的には指紋、DNAで本人の供述を合わせて事実関係を確認をしていく。それとですね、オウム事件の時は見当たり捜査官というのがいますが、年を取っても変わらないものというのがあって、例えば、ほくろの位置とか数とか。あと耳の形なんていうのは年を取っても変わらないんですね。ですからオウム事件の時は、同行された被疑者は他の捜査員は分かりませんでしたが、見当たり捜査官に見せたら100%間違いないですよというふうに言い切っていましたので、変わらないもので見分ける力を持っている人たちとかもいますので、そういう昔の過去の写真とかでどの程度、顔のほくろの位置だとかそういうのを特定できるかは分かりませんけれども、そういうところからやるのもあるし、最終的にはやっぱり指紋、DNAで個人を特定するという形になりますね。

 (Q.その当時の指紋、DNAに関しては残っているものなのか?)
 当時どういうふうにしたかは分からないんですが、オウムの時は指紋だとか、あと親戚なんかから、お父さんお母さんが生きてればお父さんお母さんからDNAの協力をもらったりとかして、本人を確保した時に特定するための材料は当然、準備しているはずだと思います。

 (Q.25日に情報提供があったとあるが、どのような経緯でこの情報が入ってきたとみるか?)
 多分、本人がそういうふうなことをしゃべってたんでしょうね。それを聞いた人が情報として連絡したと。実際この人は偽名で入院してるみたいですので、偽名というのは何らかの事情があって偽名を使っているんだろうなというのは当然あるわけですから。

 (Q.50年間、逃走を続けてきたわけだが、そのなかで自分が桐島であると、このタイミングで名乗っていたということなのか?)
 多分ですね、もうここまで50年経って、もう疲れ果てたっていう状況はあるんじゃないか。病気になって弱気になるじゃないですか。そういう状況が色々あって、もうこれ以上は、っていうところもあったのかなと思いますね。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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