震度6強の瞬間 防カメに鮮明映像 商品が次々と…立てないほどの揺れ(2023年5月6日)

 石川県珠洲市を襲った最大震度6強の地震、その被害の全貌が徐々に見えてきました。番組が新たに入手した防犯カメラの映像には、立っていられないほどの揺れに襲われる瞬間が鮮明に記録されていました。

■震度6強の瞬間 防カメに鮮明映像

 ゴールデンウィークでにぎわう道の駅。地震の新たな映像です。異変に気付き、子どもを守ろうとした女性。激しい揺れに立っていられず転倒します。揺れは収まらず、30秒ほど経った後ようやく店の外へ…。事務所でも、一気に机のものが落ちてくる様子を捉えています。

 道の駅すずなり・宮口智美さん:「悲鳴を上げている人もいて、体感したことない地震」

 スーパーの防犯カメラ。ライトが横に大きく揺れ、買い物客はショーケースをつかみ座り込みます。商品は、棚から次々落ちています。果物が置かれた商品棚が大きく揺れ…子どもを連れた客が慌てて外へ避難します。

 駐車場では女性2人が支え合いますが、立つのがやっとの揺れ。車も前後に大きく揺れています。母親でしょうか、子どもを強く抱きしめる様子がその恐怖を物語ります。

 5日夜10時ごろ、閉店した店内を新たな揺れが襲います。6日正午までで震度1以上の地震は実に52回となっています。

■はしご登り作業中に転落か

 一夜明け、被害の全貌が少しずつ見えてきました。石川県珠洲市で震度6強を観測した地震。これまでに男性1人が死亡、29人がけがをしています。

 亡くなった男性の状況が分かってきました。場所は、珠洲市役所から車で8分ほどにある倉庫です。亡くなった男性は、はしごに登り作業をしていたそうです。

 近隣住民:「タイヤ店だったのでタイヤをずっと入れていた」「草むらで心臓マッサージをしているのが見えて、声を掛けたら倒れていた」

■「おふくろ下敷きに」九死に一生

 九死に一生を得た人もいました。崩れて落ちてきた巨大な岩。家の裏手まで押し寄せているのが分かります。以前の様子と比べると、崖がえぐれている様子が分かります。この土砂で、下敷きになった女性がいました。

 母が崖崩れに遭った人:「おふくろ下敷きになっていた。それを救出するのに手いっぱい」

 救助した息子が、その一部始終を語りました。

 母が崖崩れに遭った人:「真っ暗でうめき声しか聞こえない。台所の方に頭が見えたので、見たらうめいていた。しゃべれる状況ではなく、上から押しつぶされていたので、なんとかこじ開けて、空隙(くうげき)を作るのに精一杯。手分けして空隙を持ち上げたら少し楽になってしゃべれるようになった。車のジャッキ持って来たりして」
               
 その後、ドクターヘリで運ばれ、一命を取りとめました。

 母が崖崩れに遭った人:「検査結果は異常なし。口を切った程度で済んでよかった」

 折しも、ゴールデンウィーク真っただ中を襲った地震。珠洲市にあるホテル。ガラスが割れ雨漏りもしています。

 珠洲ビーチホテル・杉浦稔彦総支配人:「半分くらいキャンセルあったが、お客さまも泊まっていて無事だったのは不幸中の幸い」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

powered by Auto Youtube Summarize

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事