「大麻グミ」の成分の規制が開始。
販売店では駆け込み買いも。
取材班が向かったのは、東京都内にある「大麻グミ」の販売店。
店舗スタッフ「たくさんグミとか興味を持っていらっしゃる方が増えたので、完売している状態」
大麻グミを食べ、体調不良を訴えるケースが相次ぐ一方、店には新たな関心を持って訪れる客が増えているという。
こうした中、厚生労働省は22日、大麻成分に似た合成化合物「HHCH」を指定薬物に追加。
10日後の12月2日から、所持や流通・使用が禁止される。
驚いたことに、この店の店頭にはまだ「HHCH」の成分を含んだ複数の商品が並べられていた。
店舗スタッフ「仕入れを行って販売している以上、赤字になってしまうので、規制されていくと、本当に愚策だなと。(グミは)製造自体もストップすると思うので、これ以上仕入れる予定はない」
規制が始まるまでは販売を続け、売れ残った場合は処分する考えだという。
厚労省は「HHCH」成分を含む製品については、販売・購入・使用などを控えるよう呼びかけている。
都内の別のグミ販売店には、規制前に購入を急ぐ駆け込み客が相次いで訪れていた。
“大麻グミ”購入した男性「HHCHのグミを買いました。(買うのは何回目?)初で、調べて店が出てきたので、ちょっと買ってみました。リラックス効果があるみたいな感じだったので、ちょっと興味本位で食って、ちょっと解放されればと思って、へへへ。体が楽になるかなと」
大麻グミの使用や所持は、あと10日で違法となる点について、どう考えるのだろうか。
“大麻グミ”購入した男性「ちょっと怖いので、食うか捨てます。もし食べたいやつがいたら(一緒に)」
さらに、ネット上では、オークションサイトに「HHCH」に類似した商品がすでに多数出品されていた。
オークションサイトでは、禁止となる「HHCH」と類似する「HHCPO」という成分の配合をうたう商品が売られていた。
専門家は、今後出回ることが予想される「HHCH」の類似商品にも注意が必要だと警鐘を鳴らす。
法科学研究センター・雨宮正欣所長「第2、第3の薬物が出てくる可能性が極めて高いということ。構造が(HHCHと)ちょっとだけ違っているだけで、ほとんど同じもの。どんな毒性が潜んでいるかわからない、これが一番の危険性なんですね」
厚労省は、「HHCH」と類似する化合物に広く網をかける包括指定を検討する方針。
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