「私人逮捕系ユーチューバー」として知られる男が、インタビューで驚きの発言をしていた。
“煉獄コロアキ”こと杉田一明容疑者「再生数が増えるので、それ狙いで撮っている」、「(転売をなくすのとお金どっち?)もちろんお金です」
10月、逮捕前のFNNの単独インタビューで「私人逮捕は金のため」と話していたのは、私人逮捕系ユーチューバーと称して動画を配信していた“煉獄コロアキ”こと杉田一明容疑者(40)。
杉田容疑者は2023年9月、東京・千代田区の帝国劇場近くで、18歳の女性に「チケット8万円で売ってるよね」などと言いがかりをつけ、撮影した動画をYouTubeに投稿した名誉毀損(きそん)の疑いが持たれている。
留置先に向かうため、警察署を出てきた杉田容疑者は、集まった多くの報道陣に気づくと大きなあくびをした。
FNNが行った逮捕前のインタビューでは、自らの活動を自慢げに話していた。
“煉獄コロアキ”こと杉田一明容疑者「日本一アンチが多いかもしれない。アンチは増やしているので…わざと。僕よく書かれるんですよ、“和製ジョニー・ソマリ”とか。僕はそこまで迷惑系ではない。炎上系かもしれない」
杉田容疑者はこれまで、人にコンサートなどのチケット転売の疑いをかけては、私人逮捕する動画を複数投稿してきた。
撮影した私人逮捕相手の顔にはモザイクをかけず、個人が特定できる状態で動画を投稿。
その真意については、「だいたいほかのユーチューバーは、(相手に)モザイクをかけるんです。僕はモザイクかけないですから。訴えられたら仕方がない。民事なんで、肖像権侵害は。建前で、犯罪抑止や転売抑止になると言います」、「(本心はお金?)そうです、はい」と話していた。
正義のためだけではなく、お金目的の行為だったことを認めた杉田容疑者。
“煉獄コロアキ”こと杉田一明容疑者「最近この転売とかやり出すと、だいぶインプ(反応数)伸びましたね」、「(どれぐらい収入が上がった?)収入はぼちぼちです。倍か、1.5倍くらい。トレーダーでうまくやっているときはお金があったが、今でも十分」
さらに、動画を撮影する際に意識しているのは、再生数を稼ぐために「相手ともめることだ」と話した。
“煉獄コロアキ”こと杉田一明容疑者「あれ その前にも結構ずっと追いかけていた。5分くらい女の子を追いかけて、ずっと逃げる。5分以上追いかけまくって、(女性が)タクシーに乗ったんですよ。そこでムカついて止めた」、「(女の子は嫌がっていましたが?)必死に逃げていました。逃げるなという感じですね。大きい声の方が動画としてもいい感じ。もっと怒ってもいいと思っている。スカッとするとかで、見ているらしいですよ。モメたら『よっしゃ』と思う。それ狙いで撮っている」
そもそも私人逮捕とは、警察官などではない一般市民が逮捕状なしに、犯罪の容疑者を現行犯で取り押さえること。
今回、被害女性は、帝国劇場近くで友人と待ち合わせをしていただけで、チケットを転売した事実はなかった。
杉田容疑者は、服装が似ていた別の女性と間違えて撮影したとみられている。
また、動画を投稿した数日後、杉田容疑者が、YouTube上の動画とスマホに保存していたデータを削除していたことが明らかになった。
証拠隠滅のための削除だったのだろうか。
インタビューの中では、一連の動画について、逮捕への不安を口にする場面もあった。
“煉獄コロアキ”こと杉田一明容疑者「やり過ぎないようにしないといけない。今、逮捕されやすいですよ。警察も逮捕したがっている。“私人逮捕系”を。ある程度は(逮捕を)覚悟しています。話題になり過ぎている」、「(逮捕されるとなったら?)完全黙秘でいきます。(勾留)20日覚悟ですね」
警視庁は、杉田容疑者の認否を明らかにしていないが、逮捕時の調べに対し、「はい、理解しました」と話しているという。
(フジテレビジョン)
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