宝塚歌劇団 女性団員急死で遺族側が初めて会見「上級生がパワハラ」「“指導”という言葉では言い逃れ出来ない」「極度の過労状態」謝罪と補償を求める【news23】|TBS NEWS DIG

宝塚歌劇団の団員の女性が急死した問題で、遺族側が初めて会見を行いました。遺族側は長時間業務と上級生によるパワハラが原因だと訴え、謝罪を求めました。

■休日なし・睡眠3時間・「嘘つき野郎」などの暴言

文面には遺族の娘への思いが綴られていました。

遺族の訴えの文書
「『どんな辛いことがあっても舞台に立っている時は忘れられる』と娘は言っていました。けれど、それを上回る辛さは、忘れられる量をはるかに超えていました」

2023年9月、兵庫県宝塚市のマンションで自らの命を絶った宝塚歌劇団の劇団員の女性(25)。華やかな舞台の裏で、何が起きていたのでしょうか。

遺族側が、初めて会見を開きました。

川人 博 弁護士
「日本を代表する劇団の1つである宝塚歌劇団において、将来のある若い女性の命が奪われたことは極めて重大」

女性は「宙組(そらぐみ)」に所属。入団7年目で下級生をまとめる責任者も任されていました。しかし、秋の本公演と新人公演に向けた準備で膨大な仕事量が発生。

2023年8月中旬~9月末の亡くなる前日まで、実質休日なしで働き続け、睡眠時間は毎日3時間程度だったといいます。

亡くなる前の1か月間の総労働時間は、437時間に上ったということです。
さらに劇団員を追い込んだと指摘されたのが、上級生からのパワハラです。

川人弁護士
「『前髪をまいてあげる』ということで、ヘアアイロンを(被害女性)の額に当て、火傷を負うという事件がありました。上級生から『下級生の失敗はすべてあなたのせい』『マインドが足りない。マインドがないのか』『うそつき野郎』などの暴言を受けた。パワハラに該当するということは明らか」

会見中、代理人弁護士が示したのは、劇団員本人が持っていた生徒手帳です。そこに記されている “上級生、下級生とは縦の絆“という部分を紹介しました。

川人弁護士
「上級生と下級生の間の縦の関係は、一般の会社以上に、ある意味、異常なまでに上下関係が徹底され、この劇団における“縦の関係”の過剰なまでの重視という問題も、弁護士としては指摘せざるを得ない」

歌劇団は、外部の弁護士を中心とした調査委員会を設け、劇団員への聞き取りなどを行っていますが、遺族は歌劇団側に謝罪と適切な補償を求めています。

遺族の訴えの文書
「25歳の若さで、生きる道を閉ざされ、奪われてしまった娘の苦しみ、そして、あの日どんな思いで劇団を後にしたのかと考えると、胸が張り裂けそうです」「常軌を逸した長時間労働により、娘を極度の過労状態におきながら、これを見て見ぬふりをしてきた劇団が、その責任を認め謝罪すること、そして指導などという言葉では言い逃れ出来ないパワハラを行った上級生が、その責任を認め謝罪することを求めます」

宝塚歌劇団は会見を受けて「大変重く受け止めており、今後、外部弁護士による調査結果を踏まえて、真摯に対応してまいる所存です」としています。

今、悩みを抱えているという方は、「日本いのちの電話」などの相談窓口があるほか、厚生労働省のホームページでは様々な相談窓口が紹介されています。
【日本いのちの電話】
・フリーダイヤル 0120-783-556
 毎日:午後4時~午後9時
 毎月10日:午前8時~翌日午前8時

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