イスラエル軍戦闘「第2段階に」 ガザ地区で地上作戦拡大…「人質救出後回し」批判も【羽鳥慎一 モーニングショー】(2023年10月30日)

 イスラエルのネタニヤフ首相が、イスラム組織「ハマス」との戦闘が「第2段階に入った」と発言した。イスラエル軍は、ガザ地区の地上作戦を拡大しているという。

■ガザ地区で最大規模空爆 狙いは“地下トンネル破壊”

 イスラエル軍は29日、ガザ地区北部で地上作戦を拡大しているとSNSに投稿。地上部隊の支援を受け、ハマスの軍事施設を空爆したと発表した。

 地上作戦は27日にも行われていて、ガザ地区での激しい銃撃戦などが公開されていた。さらに、これまでで最大規模の空爆も実施した。

 イスラエル ネタニヤフ首相:「これは“戦争”の第2段階だ」

 その狙いは、地下トンネルの破壊。ハマスが物資の輸送や戦闘、さらに人質の隠し場所としても使っているとみられる地下トンネル。その総距離は500キロにも及ぶという。

 イスラエル軍の戦闘機およそ100機が、空爆で地下トンネルや地下施設など150カ所を破壊。できるだけ多くの地下トンネルを破壊し、今後の本格的な地上侵攻を、有利に進めたい考えとみられている。

■通信会社「ガザ全域のネットと電話網が完全遮断」

 今回の攻撃により、パレスチナの通信会社は「ガザ全域のインターネットと電話網が完全に遮断された」と発表した。

 現地で医療活動を行う団体は28日、Xにこう投稿している。

 パレスチナ赤新月社:「救急電話が使えず、負傷者のもとに救急車が駆けつけることが難しくなっています」

■「人質救出は後回し」国内でも批判…新たな交渉案も

 攻撃が激化するなか、イスラエル国内からは地上作戦に対する批判も出ている。

 友人が人質になった男性:「政府は人質のことを気にしていません。ハマスの壊滅を優先させて、人質の救出は後回しにしています」

 いまだ外国人を含む229人が捕らえられたままだ。そんななか、ハマスの軍事部門の報道官は、イスラエルで投獄されているパレスチナ人全員の解放と引き換えに、人質を解放する用意があると発表した。

 ハマスの軍事部門 報道官:「イスラエルがこの人質事案を一挙に解決したければ、その用意ができている。段階的な対応を望むなら、その準備もできている」

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2023年10月30日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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