イスラエル軍の精鋭歩兵部隊「ゴラニ旅団」 ガザ地区への地上侵攻でカギに?(2023年10月23日)

 イスラエル軍が、ガザ侵攻に踏み切るのかどうなのかといった状況ですが、仮に地上戦が始まれば、“重要な役割を担う”とされる部隊があるそうです。

 それがこちらの部隊、イスラエルのネタニヤフ首相が19日、前線の兵士の激励に訪れた際の映像に映っている兵士たちです。この兵士たちが所属しているのが「ゴラニ旅団」と呼ばれる部隊です。

 この“重要な役割を担う”という部隊、一体どんな部隊なのでしょうか?中東地域研究が専門の防衛研究所・西野正巳主任研究官に聞きました。

■歩兵の精鋭部隊「ゴラニ旅団」 過去の戦闘にも必ず参加

 「ゴラニ旅団」は、1948年のイスラエル独立時にはすでに存在していて、イスラエル軍の中でも歴史ある部隊の一つだということです。

 過去に起きた、イスラエル軍の戦闘にも必ず参加していて、イスラエル国内では“エリート部隊”と呼ばれているといいます。

 どのような役割を担うのかというと、「ゴラニ旅団」は歩兵部隊で、小銃や機関銃などの武器を持ち、“戦場で直接相手と戦う”兵士たちです。イスラエルにある歩兵部隊の中でも、「ゴラニ旅団」は精鋭部隊だと言われているそうです。

■「ガザの地下トンネル」での直接対峙でカギに?

 では、なぜ地上戦において“重要”とされているのでしょうか?その理由は「ガザの地下トンネル」にあります。

 ハマスが“地下に張り巡らされたトンネルを利用して戦いを仕掛けてくる”との指摘もありますが、狭いトンネルとなると、イスラエル軍としては当然、戦車などでは入っていけないわけです。

 トンネルでハマスの戦闘員と直接対峙する可能性が出てきますが、その場合その役割を担うのが歩兵部隊、つまり「ゴラニ旅団」が重要になってくるというわけです。

 西野さんは「地上戦はいつ始まってもおかしくない。最終的には“人間対人間”の戦いになるだろう」と話していました。

(スーパーJチャンネル「newsのハテナ」2023年10月23日放送)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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