上空から真っすぐ落ちていく飛行機。
機体からは煙が上がっている。
“戦場のボス”として知られる、ロシアの民間軍事会社「ワグネル」のトップ・プリゴジン氏。
23日、墜落により死亡したと伝えられた。
事故か、それとも暗殺か…。
謎の残る最後をめぐって、さまざまな臆測が飛び交っている。
ロシア北西部トベリ州で、プリゴジン氏が所有するプライベートジェットが墜落。
乗客・乗員10人全員が死亡したとみられている。
搭乗者リストには、プリゴジン氏も含まれていた。
ワグネル側は、事故ではなく暗殺の可能性を指摘している。
ワグネル関連のSNS「ロシアの英雄…真の愛国者であるプリゴジンは、反逆者たちに殺された」
プリゴジン氏がロシア国防省に対して反乱を起こしたのは、2カ月前。
忠誠を尽くしてきたプーチン大統領にも、「裏切りだ」と強く非難された。
「裏切り者は粛清される」。
プーチン政権における暗黙のおきてとされている。
海外のメディアも、「全く驚くことではない」、「プーチンの復讐」などとこのニュースを速報。
ロシア政治にくわしい専門家は、「粛清された可能性もある」と話す。
元産経新聞モスクワ支局長 大和大学・佐々木正明教授「プーチン氏が『裏切り者』と言った人物に関しては、これまでも暗殺があったり、亡命せざるをえなかったり、プーチン氏が指示を出したかはわからないが、プリゴジン氏は何者かによって殺害された、粛清された可能性がある。意図したものか、意図せぬものかは別として、裏切り者に対する見せしめにはなったと思う」
では、飛行機の墜落原因は何だったのだろうか。
元産経新聞モスクワ支局長 大和大学・佐々木教授「(墜落した)プライベートジェット機には、小さな穴があると報じられている。機体がバラバラになって落ちてきている状況。事故というのはなかなか想定しにくい」
海外メディアの報道の中には、ミサイルで撃墜されたとするものもある。
今後、プーチン大統領がどのような言葉で今回の件を語るのか注目される。
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