なぜ精神科医の父親は犯行に加担してしまったのか?【首切断事件】容疑者宅やススキノのホテル付近には写真撮影に訪れる人も…

(八木隆太郎キャスターが現場から中継)

 ススキノ首切断殺人事件から8月2日で1カ月。事件現場のススキノから車で10キロメートルほど離れた札幌市厚別区に、容疑者一家が住んでいた住宅があります。

 逮捕されたのは、田村 瑠奈 容疑者(29)、田村 修容疑者(59)、田村 浩子容疑者(60)の一家3人です。

 現場はブルーシートが外され家宅捜索が終わっていますが、未だに規制線が張られ物々しい雰囲気が残っています。

 修容疑者が車を止めていたガレージには、物置があり、中を見てみるとゴミなどが残っています。時が止まったかのようです。

 逮捕された浩子容疑者が好きだったといわれているガーデニング。家の前には、40鉢以上のプランターが並んでいますが、その多くは枯れています。

 事件から1カ月が経過し、事件の背景が徐々に明らかになってきました。親子の住宅から、被害者の62歳男性の頭部や、複数の所持品も発見されました。

 用意周到な計画性が見える一方、証拠品の隠滅を図らず自宅に残すという不可解な面もうかがえます。逮捕された親子3人は一体どのような家族だったのか。

 付近の住民からは「早く真相を解明してほしい」という声が大きく聞かれました。仲睦まじい夫婦の姿が様子がよく目撃されていたのに、なぜこのような事件に至ってしまったのてしょうか。

 修容疑者は精神科医で心のケアをするプロです。そのような立場で、なぜ娘の犯行を防げず、犯行に加担してしまったのか。家族が抱える大きな闇があったのかもしれません。

 この点について、東京未来大学の出口保行教授(犯罪心理学)は「精神科医という職業と家庭での立場は別物」「患者に対するような”第三者的なアドバイス”はできない」と話します。

 出口教授自身も家族をカウンセリングすることはできないと語っています。様々な私情が絡んで冷静に診ることができないからです。

 いびつな家族関係、いびつな価値観がある場合、娘を犯罪を止めることができない可能性もあると言います。

 容疑者の自宅やススキノのホテル付近には写真撮影をする人が非常に多く見られます。

 社会に大きなショックを与えた事件ではあるものの、被害者遺族のことを考えてそのような行動はやめて頂きたいと思います。

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