都心“体温超え”危険な暑さ 医師も“違和感” 熱中症相次ぐ(2023年7月12日)

 12日も関東を中心に「危険な暑さ」になりました。今年、全国最高となる39.1℃を記録した東京・八王子市では子どもの遊び場所にも「異変」が起きています。東京では午後3時までに熱中症とみられる症状で、3歳から94歳の男女43人が病院に搬送されました。

■医師も“違和感”熱中症相次ぐ

 災害級の暑さが列島に居座り続けています。埼玉県熊谷の病院。午後になり、一気に緊迫してきました。熱中症の患者3人が相次いで搬送されたからです。90代男性。道で故障したのか車が動かなくなり、車内でぐったりしているところを通行人に発見されました。80代男性は畑仕事中に、脱力感を覚えたそうです。午後3時までに合わせて5人が搬送、暑さの町を見続けてきた医師も違和感を持つペースです。

 埼玉慈恵病院 藤永剛副院長:「搬送された患者の様子見ていると、梅雨の合間の熱中症より、梅雨明けの熱中症という感じ。まだ(7月)前半でこの暑さ。搬送見ていると、例年より早い」 

■八王子 今年“全国最高”39.1℃

 12日、日本でもっとも暑くなったのは東京・八王子です。40℃に迫る危険な暑さ。これは今シーズン全国で最高の暑さです。なぜ、八王子が暑くなったのでしょうか。日差しに加え、西からの熱風が山脈を超え、フェーン現象が起きたこと。さらに盆地のため、暑い空気がたまりやすいことが原因です。

■子どもの遊び場所にも“異変”

 子どもを外で遊ばせるのも危険な状況。八王子にある室内遊園地。人工の雪などで体感20℃前後となり、熱中症対策スポットとなっていました。

 室内遊園地に訪れた人:「まだ(子どもが)1カ月なので外で遊ぶのはちょっと無理だなと思って」「(Q.きょう八王子は39℃いっている)そうなんですか!?ちょっと過ごせない外では。(子どもが)小さいのでなおさら冷やすとは飲み物も飲ませるのも無理にはできない」

■八王子39.1℃ 都心“体温超え”

 東京都心も12日11時過ぎに35℃を超え、今シーズン最も早い猛暑日に。日中も37℃を超え、今シーズン最も暑い1日となりました。日傘にファン、マスクもそろそろ限界です。          
 
■浅草 人力車の“熱中症対策”

 12日、全国で暑くなった上位10カ所は、すべて関東となりました。酷暑のなか、外で働かざるを得ない人々もいます。古き良き東京を巡る人力車。

 車夫 本間至さん(27):「閉めた方がいいですね。まぶしいから」

 コロナ禍の痛手を取り戻そうと、浅草を人力車が駆け周ります。車を引き、1時間ほど屋外を巡る人力車。炎天下の東京を2人乗せれば200キロになる車を引きます。信号待ちの間も接客に追われ、水を飲む暇もないほどです。

 車夫 本間至さん:「風神が右で雷神が左です。ジャパニーズ忍者シューズ」  

 車夫は熱中症の危険と隣合わせでもあります。

 車夫 本間至さん:「(汗が)滝のように流れてくる。(氷を)首の付け根・手首・腕に定期的に付けて涼しくしています」

 時代屋 藤原英則社長:「今年の猛暑は早い。現場では常に水分補給、体を冷やす物を用意している。かなり今は注意しながらやっている」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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