勢力を拡大する維新の会ですが、所属議員の言動が相次いで問題視されています。
(日本維新の会 藤田文武幹事長 5月18日)
「自分の思い込みや想像の範囲でかなり感情的な質疑を取り上げるということについては、やっぱり極めて不適切である」
5月18日、参議院・法務委員会の委員更迭が発表された日本維新の会の梅村みずほ参院議員。梅村議員は5月16日の法務委員会で、名古屋の入管施設で2021年3月に亡くなったスリランカ人のウィシュマ・サンダマリさん(当時33)について「ハンガーストライキで亡くなったかもしれない」と主張するなどして、遺族や弁護団が発言の撤回を求めていました。
(弁護団 5月17日の会見)
「ご遺族を深く悲しませるデマの流布について強く抗議いたします」
(ウィシュマさんの妹・ワヨミさん 5月17日の会見)
「姉は必死に生きようとしていました。こんな発言は絶対に許されない」
しかし梅村議員は5月18日の法務委員会でも次のように発言しました。
(梅村議員)「真実を追求するのが、この国を愛してこの国で亡くなったウィシュマ・サンダマリさんの弔いにもなろうと」
(他の委員)「憶測でしゃべったんでしょ」
(梅村議員)「憶測ではありません。デマでもありません」
梅村議員は取材に対して「信念に基づいて発言している」として発言の撤回や謝罪に応じない考えを示しています。
維新議員をめぐっては大阪でも。5月18日、深々と頭を下げたのは大阪維新の会・大阪府議団代表の笹川理府議。8年前に同じ党の宮脇希大阪市議に対して、「ふざけんな」などのメッセージを送るパワハラや、夜に自宅のインターホンを鳴らすなどのストーカー行為があったと一部週刊誌で報じられていました。
(大阪維新の会 笹川理府議団代表)
「深くお詫びを申し上げます。大変申し訳ございません。感情的になってしまったということが至らぬ点であった、未熟な点であったと」
宮脇市議は事実関係を認めたうえで「問題は解決している」としています。一方、笹川府議は党から口頭での厳重注意を受けたものの、府議団の代表については辞任しない意思を表明。5月19日に開かれた府議団の会合でも辞任については議題に上がりませんでした。
党勢拡大で議員が増える中、ガバナンス機能をどう維持するのかが問われてます。
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