18日午前、歌舞伎俳優・市川猿之助さんの自宅でマネージャーから「本人と両親の意識がもうろうとしている」と119番通報がありました。その後、両親の死亡が確認。市川猿之助さんは“命に別状なし”ということです。当時の状況を取材しました。
■市川猿之助さん（47）搬送 自宅のカギは開いた状態 セクハラ・パワハラ疑惑報道も
上村彩子キャスター:
5月18日 午前10時18分ごろ、歌舞伎俳優 市川猿之助さん（47）の東京・目黒区の自宅で、「本人と両親の意識がもうろうとしている」と、マネージャーから119番通報がありました。父親の市川段四郎さん（76）は意識不明の重体で見つかり、その後死亡が確認されました。そして75歳の母親はその場で死亡が確認されています。
市川猿之助さんご本人は意識がもうろうとした状態で見つかりました。命に別状はないということです。猿之助さんは、東京・中央区の明治座で「市川猿之助 奮闘歌舞伎公演」に出演中で、119番通報があった18日も昼の部、夜の部の2講演を行う予定でした。
発見された当時の状況です。市川猿之助さんは、半地下の部屋で意識がもうろうとした状態で見つかり、本人が書いたと思われる遺書のようなものも発見されています。
そして2階のリビングでは、父親の段四郎さんと母親が見つかりました。首から下に布団をかけ、仰向けに並んで寝ていたということです。そして家の中を物色された形跡はありませんでしたが、カギは開いていたという情報が入っています。
市川猿之助さんは歌舞伎界だけではなく、多方面で活躍されています。
▼1983年 二代目市川亀治郎として初舞台
▼2012年 四代目市川猿之助を襲名
▼NHK 大河ドラマ「風林火山」
▼TBS 「半沢直樹」 などに出演
今後の出演予定:
▼10月 「義経千本桜 忠信篇」
▼2024年2月「スーパー歌舞伎II 鬼滅の刃」など
市川猿之助さんが出演中の明治座では昼の部は公演中止、夜の部は配役を変えて公演を行っています。明治座前から中継です。
長谷川 亮 記者:
当初、開演できるか危ぶむ声もあったそうです。チケットを購入された方のなかには開演の2時間以上前から明治座の前で待機されている方もいらっしゃいました。実施するというのが伝えられたのは、開場時間の10分ほど前。紙で配られて発表されました。それだけ直前までバタバタしていたことがわかります。
今後の公演ですが、19日の昼の部は中止が発表されています。それ以降に関しては現在未定で、ホームページなどで詳細を発表していくということでした。
明治座前では市川猿之助さんの名前が書かれた「のぼり旗」を写真に収める多くの方がいらっしゃいました。お話伺ってみますと「ショック」「困惑」といった声がありました。
上村彩子キャスター:
この件と関係があるのか現時点ではわかっていませんが、18日に発売された週刊誌に、市川猿之助さんが弟子や俳優に対するセクハラ・パワハラ疑惑が報じられています。
この週刊誌報道に松竹は「伝聞や風聞を基にした記述が大部分を占めており、記事にあったような事案が舞台関係者に対して行われているとの相談・報告が寄せられたことはなく、認識もしておりません」とコメントをしました。
歌舞伎俳優 市川猿之助さんについて、スポーツニッポン 総合コンテンツ部の鈴木美香デスクによりますと「猿之助さんは稽古の鬼と呼ばれるほど、自分はもちろん周りにも厳しい。今回の公演は、猿之助さん自身も力をいれている。その中で起きた出来事に驚きが隠せない」と言います。
井上貴博キャスター:
猿之助さんの回復を待って、ご両親の死因も含めて、捜査は引き続き行われるようです
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