24日に初めてオミクロン株の市中感染が確認された東京で、25日から無料のPCR検査が始まりました。
東京の街を鮮やかに彩るイルミネーション。そんなクリスマスイブにオミクロン株の猛威が・・・。
小池都知事:「海外渡航歴がない。感染経路が不明、いわゆる『市中感染』とみられるわけです」
24日、東京都内で初めて確認されたオミクロン株の市中感染。
そうしたなか、年末年始の旅行や帰省による感染拡大を未然に防ぐため対策に乗り出しました。
東京都で25日から始まった無料のPCR検査。
「都内在住」「症状のない人」を対象に行われました。
PCR検査を受けた女性:「安全に帰省するために受けました。少しでも安全に帰れればと思いまして」
都は一日3万件の検査数を目指し、27日までに検査場を順次、拡大していくということです。
さらに、“感染拡大”にも備えています。
小池都知事が25日に視察に訪れたのは、28日から運用が始まる新たな酸素・医療提供ステーション。
自宅療養者の容体急変にも対応できるよう、酸素投与や抗体カクテル療法を行えるベッドが53床用意されています。
小池都知事:「市中感染の発生拡大ということも視野に入れまして、先手先手で医療提供体制を強化すると」
そして、24日に国内で初めて新型コロナウイルス向けに開発された飲み薬が承認されました。
この飲み薬はオミクロン株にも効果があるといい、コロナ発症後、できるだけ早く服用することが効果を高めるとしています。
メルクの日本法人「MSD」・白沢博満上級副社長:「絶対スピードが命です。一日でも半日でも1時間でも、どれだけ早く使うか、それによって全然、効果が違います」
政府は160万回分の供給を受ける契約を結んでいて、26日から20万回分が全国に配送されます。
第6波への備えが着々と進んでいますが、年末年始、帰省することに対して心境は複雑です。
山形から帰省した家族:「この機会を逃すとなかなか・・・。私の弟とか(子どもを)まだ、ひと目も見てないので。ばあちゃんにも見せてあげたかったので」
今後、懸念される「オミクロン株」の感染拡大・・・。
群馬県の伊香保温泉は観光客でにぎわっていますが、地元の人はオミクロン株の動向に気をもんでいます。
石段玉こんにゃく店主・林光広さん:「オミクロン株また心配ですよね。お客さん少なくなると店開かないで休みになっちゃう。大変だよね」
観光客は・・・。
観光客:「オミクロン(市中感染)確認みたいな話も出ているなかで予約も取ってしまっていたので、今だったらいいかなということで」
感染拡大を懸念した、前倒し客でコロナ前の活気を取り戻していた宿泊施設では・・・。
群馬県伊香保の温泉旅館ではオミクロン株の影響か、予約のキャンセルが出始めています。
和心の宿 大森・大森隆博会長:「赤がキャンセルが出た件数なんです。オミクロン株の市中感染だとか政府が帰省や旅行を慎重に考えて下さいと発表があったことで、この皆さんはキャンセルされたんだというふうに思います」
すべてがオミクロン株の影響かは分かりませんが、ここ1週間で10件近い予約のキャンセルが出ているといいます。
それでも群馬県が行っている「宿泊キャンペーン」もあり、キャンセル分も埋まってきています。
ただ、今後の感染者数の動向に不安が募ります。
和心の宿 大森・大森隆博会長:「2月から春に向けてというのが一番、不安なところですね。私ども温泉旅館の使命というのは、お客様にリフレッシュして頂いて、安心安全でゆったりして頂ければというのが私どもの思いです」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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