中学校の現役教師“殺人”で逮捕 「子煩悩な人」36歳男の素顔(2023年5月10日)

 東京・江戸川区で中学校教師の男が63歳の男性を殺害したとして逮捕された事件。事件現場となった住宅は男が勤務する学校から徒歩およそ5分の場所にありました。

■中学校の現役教師“殺人”で逮捕

 今年2月に起きた殺人事件。中学校教師逮捕という展開を迎えました。

 教育委員会:「本校に警視庁捜査員2人が来校致しました。その捜査員2人から本校・荒巻淳校長に本校主任教諭が身柄を拘束された旨、伝えられました」「私も報道を受けて大きな衝撃を受けている。もしこれが事実だということであれば、まずもって亡くなった方のご冥福をお祈りするとともに心より深く深くおわび申し上げたい」

 事件が起きたのは今年2月。東京・江戸川区の住宅です。この家に住む山岸正文さんが刃物のようなもので殺害されました。

 被害者宅の近隣住民:「家族関係だって犯罪に巻き込まれるような家じゃない。私たちみたいな本当に平凡な」

 捜査関係者によりますと、山岸さんは住宅内の玄関の辺りで仰向けに倒れていたということです。同居の母親が通行人に助けを求めて通報に至りました。当日、午後6時ごろ、スーパーで10分ほど買い物をして、午後6時半ごろ帰宅。同じ時刻に男性の悲鳴のような声が確認されているため、帰宅したところを刺されたとみられます。

■「子煩悩な人」36歳男の素顔

 この事件で逮捕されたのが、徒歩5分にある区立中学校の教師・尾本幸祐容疑者(36)です。逮捕前の尾本容疑者の映像です。サングラスを掛け、自転車に乗っています。容疑者の近所の人によると、夫婦と子ども3人の5人暮らし。子煩悩で親切な様子を見ていた近所の人は驚きを隠せません。

 容疑者宅の近所の人:「本当なんですか?びっくりです。(容疑者と)おとといも話したばかり、いつも普通にあいさつ交わして。子どもたちとも仲良くさせてもらった。一番上の子どもが小学校に入学したと話をしていた。びっくりなんですけど。(尾本容疑者は)子煩悩な人、優しそうな人。うちでも雪が降ったり雨がひどいと心配してくれた」

■「普段は明朗快活」校長ら会見

 学校が10日午後、会見を行いました。

 江戸川区立松江第五中学校・荒巻淳校長:「普段は明朗快活、誰とでも穏やかに会話ができる教員。日常の勤務状況も良好。校長の経営方針を理解し、特別支援学級の主任として具現化を目指した進言や提案ができている。担任としても、個を大切に一人ひとりの生徒に配慮した指導。中堅教員として手本となっている。出勤から放課後まで職務に専念している様子がうかがえる。教員との人間関係も良好。スポーティーで明るく、体育的なものが得意そうな教員という印象。コミュニケーションだけでなく、部活動の朝や放課後のトレーニングでは子どもと一緒になって走っていて、後ろから声を掛けたり、先頭を走っている生徒を励ましながら走る姿がほぼ毎日のように見られた。犯行があった日は定期考査があって、午後は生徒は下校している時間帯。そういった時間帯を利用して教員は休みを取ったり、違う仕事、自分の仕事に専念する時間なので、彼はその日は休暇を申請しておりました」「(Q.休暇を取っていた、一日休んでいた?)半日休暇です。午前中までは仕事をして、午後に休暇をもらっている」「(Q.お金に困っている様子は?)全くそういった話はありませんし、様子を感じることもありませんでした」「(Q.普段から金遣いが荒い印象は?)全くないです」「(Q.特別支援学級の生徒にはどう対応する?)メンタル部分のケアはしていくつもりですが、通常の学校として運営していきたい」「(Q.子どもたちにはどう伝えた?)明日ですね、緊急保護者会を夜の7時から実施する方向で。また生徒には明日の朝、全校集会で知らせるつもりです」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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