【事故】根元が腐っていたか…キャンプ場で倒木 テント直撃し女性死亡

神奈川県相模原市にあるキャンプ場で16日、倒れた木がテントを直撃し、寝ていた女性が死亡しました。木の根元が腐っていたことが原因とみられています。キャンプ場にはごく自然にある木々ですが、腐った木を見分けるのは難しいといいます。

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17日、神奈川県相模原市のキャンプ場では、規制線が張られたものものしい雰囲気の中、神奈川県警の警察官と樹木医が倒れた大木の調査を行っていました。

週末でにぎわうキャンプ場で倒木事故が起きました。16日午前3時20分頃、「キャンプ中に木が倒れて、下敷きになっているようだ」と通報が入りました。

警察によると、倒れた木は近くのテントを直撃。テント内で寝ていた夫婦2人が下敷きとなったということです。2人は約30分後に救出されましたが、東京・武蔵野市の会社員で妻の中村まりなさん(29)が死亡。夫もろっ骨を折る重傷でした。2人は、友人2人と4人でキャンプ場を訪れていたということです。

現場は、神奈川県相模原市にある川や木々に囲まれたキャンプ場です。倒れた木は、太さ約70センチ、高さは18メートルほどでした。倒木について警察は、木の根元が腐っていたことが原因とみています。

この事故を受けて、相模原市は17日に2か所の市営キャンプ場で緊急点検を行いました。伐採の必要がある木は確認できませんでしたが、枝が枯れた桜の木があり緊急に対応するということです。

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キャンプ場にはごく自然にある木々。別のキャンプ場から聞かれたのは、腐った木を見分けることの難しさでした。敷地内の木をどのように管理しているのか、東京・あきる野市のキャンプ場「ウラルビレッジ」がみせてくれたのは――

ウラルビレッジ 奈良勝代表
「病気になってしまった木を安全確保のために伐採した切り株ってかたちですね」

ウラルビレッジでは、業者に依頼して定期的に敷地の樹木を点検。今月はたき火をするスペースの木を数本、伐採したといいます。

ウラルビレッジ 奈良勝代表
「小さなキャンプ場なのですけど、お客さまに関係する木々でいうと60~70本くらい」

さらに毎日、自分でもチェック。利用者には危ない木に近づかないよう注意を呼び掛けているといいますが、数も多く、倒木の危険性のある木を見分けるのは難しいといいます。

ウラルビレッジ 奈良勝代表
「見てはいるのですけど、なかなか難しい。プロの人じゃないとちょっとした変化も見落としてしまうので」

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倒木事故は、兵庫県神戸市の公園でもありました。先月、男子中学生が倒れてきた木の下敷きになり、腰の骨を折る重傷を負いました。幹の内部が腐食していたということです。

倒れそうな木を見分けることはできるのでしょうか。専門家は――

日本樹木医会理事 小林明さん
「まずは枯れていないこと、それからあまりにも(木が)傾きすぎていないこと」

根などが腐っている木は葉が枯れていたり、木が斜めに傾いていることがあるといいます。

日本樹木医会理事 小林明さん
「1人で押して揺れるような根元が、地面が動くような状況だとかなり危ないですね」

危なそうな木を確認したときは、施設の管理者などにすぐに伝えてほしいということです。

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今回の倒木事故について、警察は木が適切に管理されていたか捜査をすすめる方針です。
(2023年4月17日放送「news every.」より)

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