去年7月、京都アニメーションが放火され、36人が死亡し、33人が重軽傷を負った事件で、青葉真司容疑者(42)が今月27日に逮捕されました。青葉容疑者本人も全身にやけどをしていて、皮膚移植を受けるなどの治療が続けられていました。青葉容疑者は、自力での歩行はできないものの、聴取には応じていて、「ガソリンを使えば多くの人を殺害できると思った」などと供述しています。京都府警は今回、容体も回復し、勾留に耐えられると判断し、逮捕に踏み切りました。青葉容疑者は逮捕の際、36人が亡くなったことを聞いても特に反応はなかったといいます。これまでに反省や謝罪の言葉は出ていません。

事件は一つの転機を迎えましたが、遺族にとって区切りになるわけではありません。
石田奈央美さん(49)の母親:「亡くなったけど、やっぱりふと思った時、まだ生きているという感覚があります。落ち着いてから本当に次から次へと色んなことを思い出します」
津田幸恵さん(41)の父親:「何もしないままに10カ月経ってしまいました。むしろ感じないと言ったほうがいい。考えようがない。考える対象がないというか。動機がどうあれ、幸恵が受けたことは変わらない。何か無意味だと思う、私にとっては。幸恵の色んな思い出があって、本人が亡くなって、私と幸恵の関係のなかに、そういう変なものは存在しないというか、入れた話にはしたくない」

京都アニメーションは現在、負傷者が復帰するなどして映像制作を再開させています。青葉容疑者が逮捕されたことを受けて「被疑者に対し、改めて寄せる言葉はありません。行いと結果が全てです。命を奪われた仲間たちが戻ってくることも、傷つけられた仲間たちの傷が癒やされることもありません」とコメントしました。また、27日夜に行われた会見で「(事件後初となる映画を製作する過程のなかで)被害に遭われたスタッフ一人ひとりが、これまでに果たしてこられた役割、貢献の大きさを改めて実感させられる日々が続いております。いかに大きく、尊い存在を奪われたのか考えない日々はありません。しかし、彼ら彼女らに志を継ぐということを誓った以上、その誓いを果たしていくべく、最善を尽くしております」と話しました。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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