ウクライナのゼレンスキー大統領は21日、ひげを生やしカーキ色の軍用セーター姿で米首都ワシントンに乗り込んだ。ウクライナ東部の激戦地、バフムトを20日に電撃訪問した翌日に米国入りしたゼレンスキー氏は、ロシアの侵略に立ち向かう戦時指導者の覚悟を印象付けた。同時に、バイデン米大統領との会談では政治家として息の合った首脳関係を演出した。
2月24日のロシアによるウクライナ全面侵攻後、ゼレンスキー氏は自らが国内に留まることで国民の士気を鼓舞してきた。訪米に踏み切ったのは、露軍の電力インフラ攻撃が続く中で厳冬期を迎える同国にとり、米国の支援継続が切実な課題だからだ。
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