中野、狛江など、関東地方を中心に相次いでいる強盗事件に関して、通信アプリ「テレグラム」の「ルフィ」というアカウントから犯行手順などの指示が実行犯に出ていた事がわかりました。「テレグラム」とは何か?今後の捜査は?詳しく見ていきます。
井上貴博キャスター:
関東各地を中心に相次いでいる強盗事件。警視庁が逮捕した実行犯のスマートフォンを解析した結果、複数の事件で通信アプリ「テレグラム」で「ルフィ」と名乗るアカウントから犯行手順などの指示が出されていたことが新たにわかりました。
この通信アプリ「テレグラム」はロシア発のメッセージアプリで、一定期間が過ぎると履歴が自動的に消されるなど秘匿性が高い連絡手段になります。このアプリに「ルフィ」と名乗るアカウントがあったということです。
この「ルフィ」と名乗る人物について、フィリピンなど海外にいるとの情報もありましたがフィリピンなのか海外なのか全くわかっていません。警視庁は「ルフィ」と名乗る人物を含む犯行グループが各地で強盗を繰り返しているとみて捜査していますが、今まで報道があった広島や山口の事件を含むのかどうか、そのあたりもまだわかっていません。
どこまでの犯罪組織なのか。この指示役について元警視庁刑事の吉川祐二さんによりますと▼指示役が海外にいるケースは特殊詐欺で使われている手法▼実行犯も多く検挙されているので警察は「ルフィ」の人物像の解析や通話内容の聞き取りを進めるのではないかということです。
そして「ルフィ」との関連性はわかっていませんが、12月5日、中野区の男性(49歳)宅に押し入り、顔を殴るなどの暴行と現金約3000万円が奪われた事件について、犯行グループは7人とみられていますが、今のところ逮捕されているのは4人です。残る3人の行方や、どこまで組織が大きいのかというのもよくわかっていません。
新たにわかったことは、この事件の永田陸人容疑者(21歳)が逮捕されたとき、車内からは▼助手席に高級腕時計3点▼後部座席に結束バンド、目出し帽、段ボール箱3箱が押収されていたことがわかっています。プロというよりもかなり雑な面が指摘されている犯行形態です。
車から押収したスマートフォンにはSNSのやりとりで「狛江市」などの記述とともに「欠員が出ましたらすぐに連絡致します」というものが見つかり組織的な犯行ではないかと言われています。さらに埼玉県草加市と東京足立区の住宅の住所もスマートフォンを解析した結果、確認できたということです。そのため強盗被害に遭う恐れもあるということで住民を避難させたり警察官を配置して次の犯行を防ぐことも行われています。
ホラン千秋キャスター:
たくさん起きている強盗事件のいくつかが関連して繋がっているのではないかというところですね。
食べチョク代表秋元里奈さん:
組織的な犯行で狙い撃ちされると対策のしようがないですね。他人事ではない。テレグラムというテクノロジーが悪用されてしまうところも悲しいですし、一刻も早く犯人が捕まってほしいと思います。
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