東京・お台場のシンボル、大観覧車が8月31日、23年の歴史に幕を下ろしました。多くの人が足を運び、告白やプロポーズをした思い出に浸る人も…。にぎわいを見せた施設が次々閉館する中、お台場は変わるのでしょうか。
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東京・江東区にある「パレットタウン」の大観覧車“最後の日”を目当てに、8月31日、“約2時間待ち”となる長蛇の列ができていました。
午後7時ごろになると――
スタッフ
「本日の受付は終了となりました」
「ここまでで終わりです。申し訳ありません」
行列に並んでいた人
「最後だったのにな…」
一方、乗ることができて、記念撮影をした4人家族は、1年に1回必ず来ていたといいます。
最終日に観覧車にのった家族
「プロポーズした場所なので…」
日中には、「ありがとう」というメッセージを書いた紙と、一緒に観覧車を撮る男性の姿もありました。
観覧車と写真を撮った男性
「朝10時くらいに急いで作って、写真として何か残せたらいいなと」
2年前に結婚した際、婚姻届の「新しい本籍地」を、観覧車の住所にしたという夫婦も、その観覧車に乗り込みました。
観覧車に乗りに来た夫婦(妻)
「この観覧車に乗って、今の旦那さんに告白してもらった場所です」
観覧車に乗りに来た夫婦(夫)
「このあたりで告白したんだよ、4分の3過ぎたあたりで」
「さみしい?」
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1995年、お台場はほとんど更地でした。「世界都市博覧会」の計画が中止となった後、その土地を活用すべく開発が進み、急速に変貌を遂げました。
1997年には、フジテレビの本社屋が移転してきました。1999年の「パレットタウン」オープン当時、“世界一の高さ”を誇った大観覧車は、ピーク時、最大5時間待ちも…。
約35年、お台場で飲食店を営む人は――
約35年営むお台場の飲食店
「(パレットタウン開業した)当時は、本当に一番お台場が元気な時代。長年見てきた観覧車、その光が消えるのはちょっと寂しい」
去年9月には、「東京お台場 大江戸温泉物語」が閉館し、今年に入って、にぎわいを見せていた「ヴィーナスフォート」などもすでに閉館。そして、大観覧車が23年の歴史に幕を下ろしました。
変わるお台場――。「パレットタウン」跡地には、最大1万人収容の室内競技用の新たなアリーナが、2025年秋に開業予定の他、新たなにぎわいを生み出す施設や企画も検討されているということです。
(2022年8月31日放送「news zero」より)
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