中国政府はオーストラリア産の食肉の輸入を一部停止すると発表しました。新型コロナウイルスの発生源を巡り、オーストラリアの首相が独立した調査を求めたことへの報復とみられています。

 中国外務省によりますと、食肉の一部停止の理由は牛肉製品に問題が発覚したからだそうです。しかし、気になることが。この発言直後にウイルス騒動に関しても触れ、こう続けたのです。
 中国外務省・趙立堅報道官:「オーストラリア側が推進している『新型コロナウイルス』の独立調査について、我々は中国側の立場を何度も紹介した」
 オーストラリアといえば。モリソン首相がウイルスの発生源について、各国に調査の実施を呼び掛けていました。まさか、食肉の一部輸入停止は報復なのでしょうか。オーストラリアから中国への輸出は輸出総額の3割を超えています。実は、オーストラリアのモリソン首相が発生源の調査を求めた後にはすでに駐オーストラリアの中国大使が牛肉やワインの輸入が減るなどと牽制(けんせい)していました。これには、オーストラリアメディアからは「失業の恐れが広がる」「中国が貿易戦争を仕掛けてきた」などの声が上がっています。中国はこれまでも去年、カナダがファーウェイの副会長を拘束した際にカナダ産肉の輸入を停止。日本に対しても2010年に尖閣諸島を巡り、日中関係が悪化するなか、日本へのレアアースの輸出を制限しています。オーストラリアから悲鳴が聞こえてきそうな今回の食肉の一部輸入停止。
 ところが、皮肉にも中国国内の店からも悲鳴が。北京の日本料理店にお邪魔してみると・・・。店としては突然、オーストラリア産の肉が手に入らなくなってしまうと、困ってしまうというのです。
 日本料理「蔵善」・小林金二社長:「2、3日前に聞いたんですが、原因はよく分からなかったんですけど。一番困るのが、材料が変わるとレシピを全部変えなきゃいけない。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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