出典:EPGの番組情報
関ジャム 完全燃SHOW 【裏トーク企画!クラシック編】[字]
大好評の裏トーク企画第4弾!
バイオリニスト NAOTO、カウンターテナー 彌勒忠史、オーボエ奏者 最上峰行に加え、
東京交響楽団の正指揮者 原田慶太楼が初登場!◇番組内容
「そもそも皆さんどんな練習してるの?」
「公演でミスした時、どうしてる?」
「ギャラがおいしい仕事ってあります?」
など、演奏家、声楽家、指揮者、それぞれの立場から本音をぶつけ合う!
◇番組内容2
「喋らずに棒だけで演奏の指示をする」という指揮者の仕事を
原田慶太楼がNAOTO、最上峰行とともに実演!!
普段は聞けないクラシック界の裏トークを赤裸々に語ります!
◇出演者
関ジャニ∞
支配人:古田新太
アーティストゲスト:原田慶太楼、最上峰行、NAOTO、彌勒忠史
トークゲスト:山崎弘也(アンタッチャブル)、堀田茜
◇おしらせ
※この番組は放送時間が変更になる場合があります☆見逃し配信はTELASAとTVer!「関ジャム」で検索!!
☆番組Twitter
https://twitter.com/kanjam_tvasahi☆番組ホームページ
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バラエティ – お笑い・コメディ
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- 彌勒
- 丸山
- 一同
- 自分
- 大倉
- 堀田
- 最初
- チェロ
解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)
おいしいところは 全部
指揮者が持っていくんですよ。
今夜の『関ジャム』は
普段は聞けない
クラシック界の裏側が続々!
1回 コンサート振って
まあ 大体
1000万円ぐらい。
(山崎)1000万!?
大体 オケの人 手出しますよ。
(山崎)ねえ!
ちょっと
話が違うじゃないですか じゃあ。
(NAOTO)イントロ あるかないかで…。
(原田)番組 長くなっちゃうから。
めちゃめちゃ
しゃべってんじゃないですか!
指揮者と演奏者が大もめ!?
♬~
今夜は 好評 第4弾…。
普段は聞けない
本音続出の裏トーク
クラシック編。
(丸山)こんばんは。
(横山)こんばんは。
(村上)さあ 今日は ちょっと
また
裏トーク企画という事ですので
クラシック界の裏側…。
すごい高尚なイメージというか…。
(村上)クラシックというのがね。
だから 裏側 知りたいなって
すごい思いました。
(一同 笑い)
(丸山)人によって。
(村上)ごく一部でしょ? それは。
それは どこにでもいますから。
(村上)どの世界にでもね。
では 最初は
声楽家 彌勒からの こんな質問。
(安田)確かにな。
(丸山)練習… 確かに。
指揮とか練習あるのかなって思う。
(村上)そういうとこです。
公演などが多いイメージだが
そもそも
練習は毎日しているのか?
そして どんな練習をするのか?
まず 声楽家 彌勒の練習は…。
声楽だと 1日のうちに
実際に声を出してられる時間って
割と決まってるのと…。
(村上)そうですよね。
(彌勒)私だったら 例えば…。
♬~(歌)
…とか。
こういうのを なんか ずっと。
(丸山)すごっ! 空気 変わるなあ。
でもね バイオリンの方とか
6時間とか8時間とか
練習をされるってお話を伺うので。
まずは 世界一難しい木管楽器
といわれる楽器
オーボエを演奏する 最上峰行。
オーボエは すごく厄介なのが
このリードというもので…。
以前 口元に付けるリードが
とにかく繊細で…。
これを 10本作ったら
大体 1本使えるか使えないか。
(村上)打率 低っ!
(山崎)ええー!
それを作るのが大変と
愚痴をこぼしていたが
日々の練習は?
管楽器は アスリートと一緒で
いきなり ダッシュして
走るとかいう
ウォーミングアップじゃなくて
まず 音を真っすぐ伸ばす
みたいな感じの…
ちょっと やってみますね。
(山崎)繊細。
(オーボエ)
…っていうのを
ただ 闇雲に ずっとやって。
(山崎)闇雲? 闇雲なんですか?
(安田)言い方ですよ! 言い方!
この音でやろうとかいうのは
ないんですか?
でも 本当に 自分のルーティンが
それぞれ プレーヤーによって
あるんですけど。
こういう 音を真っすぐ出して
リードの調子を見たりとか
楽器のコンディションを
見たりとか
あと 自分の体を
ちゃんと確かめるために
ビブラートの練習とか
っていうのも やって…。
(オーボエ)
(丸山)おおー!
(大倉)すげえ!
…っていうのを闇雲にやってます。
ハハハハ…!
(安田)言い方なんですよ…。
なんか 「闇雲」って
言われちゃうとね
なんか あんまり考えずに
やってるのかな? みたいな。
ご自身の感覚を
確かめてるって事ですよね。
基本的に 安定するものが
オーボエの場合は何もないので。
リードも不安定だし
楽器も繊細なので
自分の体のコンディションが
どうなってるかっていうのは
まず その日のうちに…
最初にやりますね。
1日
どのぐらい練習するみたいな…
平均でいうと何時間とか
あるんですか?
えっと… 一応
僕 これでも忙しい方なんですね。
いやいやいや… 別に
暇だなんて思ってないですよ。
(一同 笑い)
オーケストラのリハーサルの前に
まず 自分で 1~2時間は
必ず基礎的な練習をして。
で リハーサルに向かう。
(山崎)毎日?
(最上)はい はい。
毎日 楽器吹きますね。
(村上)吹かない日ってある…?
(最上)僕はないです。
(大倉)すごい!
(最上)僕は 毎日 必ず吹きます。
さあ NAOTOさんは
いかがでしょう?
この練習というところの質問…。
(NAOTO)まあ そうですね…
僕は ちょっと
比較的 皆さんと違って
曲を書いたり
J-POPの
アレンジをしたりとか
プロデュースも
しないといけないので
弾かない日は
ほぼ ないですけど…。
(大倉)へえー!
(村上)仕事… 作業に
時間 費やさなきゃいけないから。
(NAOTO)そう。
一番 じゃあ
練習できた時って どれぐらい…。
一番練習してた時は
もう 基本的に
朝起きて トイレ行って
ごはん食べて
お風呂入って以外は
全部 弾いてました。
(安田)うわっ!
(NAOTO)ただ それは ピアノ科と
バイオリンの人っていうのは
やっぱり
親が厳しくてっていう…
ちっちゃい時にやらされる
っていうのがあって。
だから 子どもの頃にやってるから
それを体が もう覚えちゃってて
今は ある程度
そこにやれば… 戻るみたいな。
(村上)さあ そして 原田さん。
(原田)はい。
(村上)指揮者としての
この練習というのは…。
アメリカ在住。
日本と行き来しながら
世界で活躍する指揮者
原田慶太楼。
そもそも 指揮者は
本番以外で練習したりするのか?
僕がやってる事っていうのは
もう…
このスコアっていうものが
ありまして
これは作曲家が書いたもので
この曲の中に…
例えば 40分の曲の中に
何十万個の音があるんですよね。
それを ひたすら頭の中に入れる。
(堀田)えっ?
(原田)1つのパートを
1つずつ読んで
頭の中にインプットして
あとは
1人ずつの奏者たちが
どういう風な心境で
これを演奏するのか。
例えば じゃあ
オーボエ奏者は
このフレーズは
すごく難しいから
少しサポートしてあげなきゃ
いけないとか
そういうのを考えながら
頭にインプットして…。
あとは その作曲家が…。
…とかを考えながら
想像したりとか。
イメージトレーニングが
ほぼ 時間として使うところ…?
そうですね。 イメージトレーニングとか
あと もちろん…
僕 伝記を読むのが
すごく好きなので
この作曲家が
どのタイミングで…
例えば
このメロディーを書いてる時に
この人は恋をしていたのか
恋をしていなかったのか。
ええー! そういうのも練習なの?
そんなパーソナルな。
そう。 あとは 例えば
このフレーズを…
このハーモニー 書いていた時は
6月に書いていたのと
12月に書いていたのじゃ
全然… ねえ 自分の体のDNAと
雰囲気が違うから
寒さとか寒くなかった時とか
そういう…
風とか天気とか
そういうのをわかってる事で
より… よりもっと深く。
こういう寒さで
こういうフレーズだから
こういう風なカラーを使って
こういう風な表現を
しなきゃいけないんだな
っていうのを
指揮をしながら…
表現しながらやるんです。
本当に もう 作曲家の魂を
蘇らせるっていう職なのですね。
(山崎)へえー!
これを だから
我々がイメージしてる
「練習」という言葉に
置き換えるべきかどうかはね…。
「練習」っていう感覚じゃ
ないもんね 今の話はね。
必須っていうね。
あとは 一番難しいのは
体で全部 オーケストラ…
80人もいるオーケストラに…。
(原田)それの…
練習ってわけではないですけど
僕は 学生の時
例えば 僕の指揮の先生に
「たくさん
バレエを見なさい」って。
バレエっていうのは
やっぱり 音楽と体が
一番近い芸術作品じゃないですか。
だから 美しい時は美しい表現
怖い時は怖い表現とか
そういうのを
体で出せるようになるとかね
それは ちょっと
練習かなとは思うんですけど。
僕 1回
前 やらせてもらった時に
全然 言う事
聞いてくれなかったんですよ
棒の時。 あれの練習は
必要じゃないんですか?
(原田)ないですね。
(村上)指揮棒の練習というのは。
別に 家でね こういう指揮棒を
こうやって
ブンブン回してても…。
(村上)誰も
何も聞いてくれないですよね。
なんか 寂しいよね これ。
指揮者になる方って
最初から指揮者になる
みたいな人が多いんですか?
それとも 楽器から入って
でも やっぱ 指揮者かな?
なのか。
最初から指揮者になる
っていうパターンは
結構少ないんですけど
最初 楽器を演奏して
ある程度 プロフェッショナルな
楽器の演奏家になって
ちゃんと 楽器っていう…
演奏するっていうジャンルが
ちゃんと わかってから…
把握してから
指揮者になっていく方が
一番スムーズなパターンだと…。
ああー!
(原田)信頼感のね 職業なので。
でも やっぱり このね…
今 このゲスト3人は
いろんな指揮者と
共演しているので
あっ この人 楽器
演奏できないとか できるとか…。
(村上)
すぐわかるっていいますよね。
はじめましての人は… 以前もね
教えていただきましたけど
緊張感あると
おっしゃってましたから。
(原田)大体 指揮者って 初めての
オーケストラと会う時とか
初めての共演をする時に
大体 3分ぐらいで
オーケストラは
この指揮者と仕事をしたいか
したくないって決まるんですよ。
(山崎)えっ!
(原田)それも振る前じゃなくても
歩いてきた…
楽屋から歩いてきた その…
もう そこから
タイマー始まってる感じですね。
(安田)えっ 何を見てるんですか?
それって。
やっぱり 指揮者って
素晴らしい職業だと思うし
自分が こうだっていう音楽を
伝えなきゃいけない
職業なんですけど
でも 結局 自分からは 何も音を
発せられないじゃないですか
職業的には。
だから 僕らは いわゆる
車でいうタイヤに
ならないといけないのに
むちゃくちゃな運転を
させられる感っていうのが
もう 元からわかる…。
(大倉)ああ なるほど。
(山崎)そういう人いる…?
なんか 歩いてるだけで。
ドアの閉め方とか。
それが あいさつの仕方だったり。
(丸山)ごはんの食べ方とかもだ。
そう だから
指揮棒 ポン! と置いたりとか
譜面 パッて… なんか こう
バサッて めくったりしたら
うわっ デリカシーないと思って。
(村上)所作がね 表れるから。
あとは その…
いでたちっていうのかな?
指揮下ろす この瞬間に
あっ ダメだった~
みたいな時は よく…。
(山崎)この瞬間に?
(安田)すごいな!
(最上)もう ダメだった~って。
要するに 指揮者って…
僕ら
一緒に音楽作るじゃないですか。
ジャンケンと一緒なんですよ。
ジャンケン ポンの「ポン」の時に
多分 僕らとしては 音を出すと。
そのジャンケンの準備ができない
指揮者とかもいるんで。
急に 「ポン」とかやられても
出せないじゃないですか。
そのくせ 「あと出しだ」とか
言われるパターンとかある…。
(村上)ハハハハ…!
物言いするなと そんなんで。
彌勒さんは どういうとこを
見てらっしゃるんですか?
指揮者の方。
(彌勒)指揮者はね
今 おっしゃってくださったように
全体の…
音楽の方向性を決めてくださる方
なんですけれども。
実は こちらも その曲を
どういう風に演奏しようか
っていうアイデアは
ちゃんと練ってから伺うので。
頭ごなしにですね
いや こっちが決める事なんだから
って言って
指揮者の考えてる音楽だけを
押し付けようとするような…。
言ってる事だけやれ
みたいな方とは
あんまり
合わないかもしれないですね。
(山崎)へえー!
(最上)いや あのね 本当…。
(村上)エグい? というのは?
(最上)オペラの現場とかって
オーケストラって
オーケストラピットに
入ってたりするんですけど
ソリストと指揮者が
けんかしてる事は よくあります。
(村上)ええー!
(最上)よくある。
どういう内容で
それこそ けんか…。
それはね イタリア語だったり
ドイツ語だったりするんで
僕らは
何を言ってるか わかんないけど
語学がわからなくても
これは やばいっていう…。
(一同 笑い)
(最上)とにかく伝わってくる。
(村上)これは あるあるですか?
ある種… 彌勒さん。
(彌勒)ありますね もう。
それは 絶対あってですね。
オペラ400年の歴史を
背負ってるので
その中で生まれた
こうすると格好いいよみたいな
楽譜に書いてない
トラディショナルな演奏方法とか
いろんなものが やっぱり
積み重ねてあるんですね。
それを まあ いろいろ持って
その現場に来た時に
そこで
そういう風に振られちゃうと
(彌勒)まあ それは 自分のために
言ってるんじゃなくて
自分が こういう風に
この音を歌えば
お客さんが 必ず沸いてくれる
っていうのが もう わかってる。
それと やっぱり こう
ぶつかって
いろいろある事はありますかね。
この指揮者NGみたいなのって
あるんですか?
えっ?
(最上)言っちゃいます? それ。
(堀田)あるんだ。
(彌勒)いや そんな事はないです。
(大倉)あるな。
(山崎)あるでしょ どう考えても。
ありますよ。 いっぱいありますよ。
(村上)ハハハハ…! ありますか?
(原田)いっぱいありますよ。
やっぱり 邪魔な指揮者とか
たくさんいるので。
(一同 笑い)
(山崎)邪魔な指揮者?
要は… どういう事なんですか…?
(原田)例えば ちょっと なんか
本番で エキサイティングしすぎて
オーケストラが あの…
オーケストラを…
いいところまで持っていくね
ピークまで持っていく人は
いいんだけど
ちょっと勘違いして
転び始める指揮者もいるので。
(丸山)気持ち良くなっちゃう…。
(村上)暴走みたいな事ですか?
(NAOTO)全然ありますよ。
僕が経験したのは
学生の時でしたけど
確実に 指揮者の方が
もう 完全に
舞い上がってらっしゃって
本当は ここで振ってくれないと
わかんないのに
しゃがんで
ここで振り始めたんですよ。
その方 身長が160センチなくて。
(村上)少し小柄な。
指揮台に上がってても
ここだったんです。
で 僕 コンサートマスターじゃ
なかったんで
3列目ぐらいで
弾いてたんですけど 全く…
僕の視界には 指揮の1拍目が
全く見えなかったんです。
そしたら 見えてるのは…
前の8人しか見えてないんです。
(村上)はい はい はい。
(NAOTO)すごいですよ。 リアルに
徐々に全員が クレッシェンドして
入ってきたんですよ。
(一同)ええー!
(山崎)前を見て? 徐々に徐々に。
(大倉)すげえ!
もう すごかったです。
ホラーでしたね。
そんな指揮者と演奏者が
会って練習するのは
唯一 本番前のリハーサルだけ。
そこでの意思疎通が
大事らしいが…。
例えば
オーケストラのコンサートって
1日だけリハーサルして
やるっていうのと
定期演奏会
3日 4日 練習してっていう
まあ パターンが違うんですけど。
先ほども おっしゃったように
ここにいる 80人の方たち全員が
この曲の思いを持って
こういう音楽をしたいって思って
リハーサルに来て 皆さん
準備をしてきてるわけじゃ
ないですか。 だから
最初のリハーサルの 最初のね
30分ぐらいっていうのは 僕
みんなが何をやりたいのかなって
吸収してるんですよね。
どういう事をやりたいんだろう?
こういう風に この音楽を
感じてるんだなっていうのを
吸収したあと じゃあ
このリハーサルの残された時間で
例えば 「今週しか
演奏しないわけだから
今回は この魅力的なものに
向かっていこうぜ みんなで」
っていうのを しゃべらず…。
(安田)それがすごい。
(山崎)ねえ。 すごいよね。
(村上)1回も 会話としては…。
プレーヤーの人たちと やっぱり
指揮者の人たちっていうのは…
トークでのコミュニケーションっていうのは
あんまり取らないの?
なんで?
(山崎)なんでですか?
(最上)それは もう 僕らとしては
全て 棒の…
バトンテクニックで
全部 伝えてくれって思ってる…。
棒でこいよって事なんですか?
(丸山)じゃあ 事前に
飲みに行って お互いの音楽…。
(最上)全然必要ない 必要ない。
でも そっちの方が早いでしょ?
なんかね。
逆に それやった方が
甘いですよ もう。
飲みニケーションやっちゃうと
甘くなるから
いい音楽できないですよ。
ある程度 やっぱ いい緊張感を
お互い持ってないと。
(村上)距離感なんですね それが。
指揮者の方は 女性と じゃあ
恋しにくいって事ですか?
(原田)オーケストラの女性
っていう事ですか?
でも
そういうパターンはありますよ。
そういうパターンはあるんですか。
なんか 話しかけたらダメって
言ってるじゃないですか。
(山崎)ねえ!
ちょっと
話が違うじゃないですか じゃあ。
(村上)音楽以外の話はする
って事でしょ?
(NAOTO)そこも
あれなんじゃないですか?
話しかけないで なんとか
口説くんじゃないですか?
ああ…。
(山崎)これで?
これで
口説いたりしてる時あるの?
えっ 指揮棒で こう…
こうやるんですか?
『ハリー・ポッター』の世界やん
もう。
「俺の楽屋 来い 来い!」。
(大倉)絶対 嫌われるわ それ。
番号教えてるんですか?
ここで… 「090」みたいな。
(大倉)ハハハ…!
(丸山)下世話 下世話!
話す事なく 指揮棒で
意思を伝えるという事だが
一体 どういう事なのか 実演。
本当に 指揮者って
何やってるの? っていうのを
デモンストレーションしたいなと
思って 僕 やるんですけど。
で 打ち合わせは 何もせず
なんか 簡単な
皆さんが わかるメロディーを
まず 最初 普通に演奏して。
2回目は ちょっと なんか
変わった事やっていこうかなと…。
(村上)ニュアンスを変えて。
(古田)面白い。
(村上)だから どういう指示…
指揮がくるかは
わからないわけですよ
最上さんも 皆さんも。
(山崎)要は 原田さんは
別に音を出すわけじゃないけど
変わるって事ですよね?
(原田)そういう事です。
(山崎)
指揮で皆さんの演奏が変わる。
いや これは ちょっと…。
(堀田)やばい!
(山崎)わからないもんね
正直 指揮者の方の仕事って。
(NAOTO)何 弾きます?
(原田)えっと…
『Happy Birthday』の
メロディーで
ソから始めて
Cメジャーでいきましょう。
じゃあ…
これは シンプルに普通な…。
♬~(演奏)
いや ちょっと ちょっと…。
(村上)ハハハハ…!
(山崎)もめないで もめないで!
もめないで ちょっと!
(村上)もめてるやん!
もめてるよ! 原田さん!
(堀田)やばい やばい!
(原田)いいから! イントロは。
イントロなし イントロなし…。
(NAOTO)イントロ あるかないかで…。
(原田)番組 長くなっちゃうから。
(山崎)もめない…。
めちゃめちゃ
しゃべってんじゃないですか!
(原田)しゃべってない…!
(山崎)棒じゃないじゃん!
しゃべってない。
(山崎)いやいや しゃべってるし!
(村上)「イントロあるかないか
言ってくれよ」って!
(NAOTO)イントロあるかどうか
わかるように振ってよ…。
(山崎)聞いてた話と全然違うけど。
(横山)しゃべってる!
めっちゃしゃべってる!
めっちゃしゃべってた 今!
(堀田)原田さん!
(山崎)しゃべってないですか?
(大倉)緊張感ゼロやった 今。
(山崎)いやいやいや… 原田さん。
(安田)イントロいらないよって
言うてました 今。
(村上)いや だから 次…
次 どうなるかは わからへん。
ごめんね これだけ
全然 打ち合わせしてなかった…。
(村上)いいんです いいんです。
(横山)いきなりは無理ですよ。
とりあえず
シンプルにいきましょう。
♬~(演奏)
♬~
(山崎)いやあ…!
(拍手)
いや もう 十分 素敵。
(村上)もう シンプルに…。
シンプルです。 特別に何も…。
なので まあ…。
何個か やっていこうかなと…。
(山崎)2人が くみ取りながら
やるって事ですよね?
(村上)そういう事です。 皆さんは
聴き比べを ぜひ してください。
♬~(演奏)
♬~
(大倉)すげえ…!
♬~
(堀田)ええー! すごい!
(拍手)
(山崎)すごい すごい!
(村上)いや すげえ!
皆さん すごい!
(山崎)すごい!
すごいのは 本当に やっぱり
音楽家の2人なんですよ。
その瞬間に感じ取って
こう いこうっていうのを
音で出さなきゃ
いけないわけですから。
何をするか わからない状況で…。
(村上)そうですよね。
全部の節が スピードとかも
感じも違うし。
本当に
打ち合わせしてないんですか?
(最上)本当にしてないです。
本当 勝手に…。
ただ なんか 棒より顔が強い時期
なかったですか?
でも 結局 全部…
全部 これなんですよね。
(古田)結局 表現力だから
表情も込みの…。
表情で伝えるというのは
あるみたいですからね。
(山崎)言葉は なしって事なのね。
(原田)そういう事です。
じゃあ 一般の人が
こういう風にしてくれ
こういう風にしてくれって
やったら 合わせてくれたりも…。
もちろん もちろん…。
だから…。
だけど 感情とか その…
っていうのは表情です。
棒がタイミング?
(原田)棒なしでも
全然 振れますけどね。
(村上)棒なしでも別に…?
でも 持ってない方とかも
いらっしゃいますよね。
(村上)確かにね。
(原田)そうですね。
でも オーケストラ 大きくなって
遠くなると
点が… 棒の先の点があると
わかりやすいから。
そうか。
点の。
(村上)だから 目安という事で?
なるほど!
だから 指揮者が
楽しそうに振ってたら
楽しい感じに弾こうとする
って事ですか?
そうです そうです…。
(村上)ちょっと 指揮棒なしで
丸山 やらせていただいたりとか
いいですか?
(山崎)あっ マルちゃんの?
(NAOTO)同じ曲でいいですか?
このまま ここで?
(村上)ここでも大丈夫ですか?
もうちょい前の方がいいですか?
(最上)どこでも大丈夫です。
(山崎)何か こう…
くみ取ってくれるわけね。
(堀田)緊張する 緊張する。
(横山)表現 豊かやから。
♬~(演奏)
(山崎)優しいね。
♬~
(村上)うわっ! すげえ すげえ!
すごい!
めっちゃ気持ち良かったよ。
(堀田)気持ち良さそう!
(大倉)マルが
気持ち良くしてもらってた 今。
(丸山)めっちゃ気持ち良かった。
(村上)お前が指揮されてたで。
(山崎)ええー!
(安田)「接待オーケストラ」。
(村上)でも 今のニュアンスは…。
はい。 顔の表情で。
いや 面白いよね!
面白い!
では 続いて
最上からの こんなテーマ。
(山崎)「傷つきます」?
(村上)これは
最上さんからいただきました。
(最上)これ やっぱり
あれですね。 あの…。
皆さん どうかわからないですけど
僕の場合 やっぱり
まあ 管楽器で リードがあるので。
あの… まあ
よく失敗する楽器なんですよ。
世界一難しい木管楽器なんで。
失敗した時に やっぱり
どうせ… 「リードのせいにできて
いいな」とか 結構 言われる。
(村上)なるほど! あっ そうか!
それも結構えぐられるし。
逆に こっちは
リードのせいなんだろうなと
思ってても
「あいつ 下手だね」って
思われたりとか
両方あるんですよね。
結局 これのせいで
いろんな
イヤな思いはするっていう。
(村上)そこの… 心のストレスの
消化は どうしてるんです?
いや もう 僕は瞑想してます。
(一同 笑い)
(山崎)瞑想?
はい。
(山崎)お酒とかじゃなく瞑想?
(村上)なので 他の方々…
皆さん どうされてるのかと。
さあ 原田さん いかがですか?
リーダーが「傷ついてる」なんて
弱い事 言えないので
傷つきませんね。
(村上)あっ もう そういう
メンタルコントロールを
されるわけですか。
なんか 指揮者…
ショーを見た時に
演奏者ばっかり褒められると
傷つくとか
そういうのはないんですか?
その…。
ああ… あんまり
僕 それ 気にしないかな。
やっぱり その…
もちろん 芸術作品なので
「良かったよ」って
言ってくれる人もいれば…
「いや あれ 嫌いだった」って
言ってくれれば
「嫌い」って言ってくれるほど 僕は
芸術的に ちゃんとした事を
やったんだなって思えるので。
(山崎)前向きだなあ!
(最上)オーケストラって 手柄…
演奏会が成功した時の手柄って
よくいわれてるのは
手柄は指揮者。
成功した時は指揮者が良かった。
(山崎)ハハハハ…!
可哀想じゃないですか!
こっちは逆だと思いながら
演奏してるんですけど。
それでも やっぱ
世の中の評価は そうなんですよ。
だから おいしいところは 全部
指揮者が持っていくんですよ。
(村上)それで また傷ついちゃう…
いくら いい演奏をしても。
でも それが
うまくいってるって事ですよね。
作品が褒められてる
っていう事になるから。
だから
個人個人が褒められる事よりも
やっぱ その作品が褒められたら
指揮者の人が褒められるという。
それで勘違いする指揮者がいる…。
(原田)いっぱい いますね。
(村上)なるほど。
これが また 厄介なんですね。
オーボエの
リードの苦労も知らずにね。
本当ですよ。 本当ですよ。
NAOTOさんは いかがでしょう?
(NAOTO)バイオリンに関しては
なんか 結構
ミスるとバレるんですよ。
(堀田)シンプル。
(NAOTO)最終的にメロディーを…
やる事が多い。
で この高いところって…。
(バイオリン)
この辺って 全部…。
(バイオリン)
まだ そんな 高くないんですけど。
この間って
約1.5センチぐらい
あるんですけど 半音って…。
(バイオリン)
(NAOTO)このぐらいだから
ここの指と指を
隣同士にくっつければ
半音って 当たるように
なってるんですよね この辺は。
だけど これ 1オクターブ上の…。
(バイオリン)
(NAOTO)これだと…
同じ幅でいくと…。
(バイオリン)
(NAOTO)もう違いますよね。
(安田)違う。
(NAOTO)こう置いて
こっちの人さし指
よけなきゃいけないんですよ。
(村上)はい はい はい…。
(堀田)ええー むずっ!
(NAOTO)で これを…。
(バイオリン)
(NAOTO)って弾いてる時と…。
(バイオリン)
(NAOTO)っていう時は…。
(バイオリン)
同じ作業ではないですよね。
(村上)確かに!
(NAOTO)だけど 曲で…。
♬~(バイオリン)
って弾かなきゃいけないって
なった時に
「今 外したじゃん」って
言われても…。
(一同 笑い)
他… 別に オーボエを
悪く言うつもりもないし。
他の管楽器って…
タラララ ララララじゃん
っていう話で… っていう話。
いやいや
やってる事 違えしっていう。
それなのに 全部
「お前 間違ってるじゃん」
っていうの 見られますよね。
(村上)それ1つで
片付けられるというのがね。
(NAOTO)そうそうそう。 それが…。
(山崎)ハハハハ…! 傷つくんだ。
めっちゃ練習してるのに
こっちは。
たまには外すさ そりゃっていう。
それぞれ
難しいところが違いますもんね。
だから リードが大変なのも
わかりますし
こっちは高い音 大変だし。
その分 やっぱ 目立つというかね
花形だから ちょっと 鼻に…
みんなに言われるっていうのは
あるんじゃないですか?
(村上)他の楽器からね
目の敵にされるという。
思うでしょ? そしたら 大体
花形ってモテるでしょ? って。
それがね 全然モテないんですよ。
(村上)そうですか?
(NAOTO)あのね ここ
女性いないから あれですけど
オーケストラの仲間たちには
えっ バイオリン…。
チェロの人とかの方が全然モテる。
(山崎)えっ!
(堀田)チェロ?
(原田)絶対 チェロの方がモテますね。
えっ! なんでなん…?
(原田)チェロというのは
見てのとおり
これが楽器じゃなくて
そこが女性だったら
どう思います?
うん… あっ! いやいや…。
(原田)魅力的でしょ?
まあ 反対でもいい。
女性… じゃあ 例えば
美しいチェリストの女性が
男性を抱いてる…。
なんか その美しさが
やっぱね セクシーなんだと思う。
へえー! ビジュアル的に
って事なんですか?
音もあるんじゃないですか。
低いですよね? チェロって。
男らしさみたいなのが…。
多分 低音は
あるかもわからないですよね。
バイオリンが 女性の体を表してる
っていわれてるのと…。
(村上)フォルムがですよね?
(NAOTO)ボン キュッ ボンで。
これが いわゆる 女性の声の
帯域と ほぼ同じなんですよね。
で チェロっていうのが
男性の帯域と同じって
いわれているので
男性感を こう… まあ 女性の方は
感じやすいのはある
…のは 否めないですよね。
で いいメロディーをね
作曲家が書くんですよ。
ええー!
(村上)チェロに対しては…。
オーケストラの中で
ビオラとチェロっていうところ
ものすごい いいところの
緩徐楽章で
素晴らしいメロディーを
書くんですよ。
そこを書くと
ホロッとくるんですよね。
こっちは もう 結局
最後 盛り上がって
おいしいとこ持ってくのは
こっちでしょって
言われるところなんですよ。
(村上)バイオリンはね。
だから そこは ムカつきますね。
(村上)ハハハハ…!
傷ついてへんやんか! もう。
(丸山)ムカついてるんだ。
チェロは いい男が多いんですか?
やっぱ じゃあ。
多いね。
多い。
(山崎)結局 やっぱ
内面もいいんですね。
内面も…。
(最上)いや…。
(2人)うん?
(一同 笑い)
(丸山)いろいろ 情報が…。
(山崎)チェロに厳しいな。
(原田)最初の質問とね
2つ目の質問は
ちょっと 違いがある…。
(村上)へえー! モテるのと
いい人かどうかというのは。
(山崎)いい人かどうかは
また別の話?
皆さんが 「チェロ モテる」って
もう そういう事…。
(村上)声楽も あるんですか?
(彌勒)いや 今 お話を伺ってて
やっぱり 音域的な事も きっと
あるんだと思うんですよね。
だから 歌の中だと 少し低めの
バリトンっていう声種の人たちが
割とね モテる感じがします。
(村上)低めがいいんや 女性には。
きっと 無意識にね。
例えば 自分は
カウンターテナーでも
女性の声の音域まで
いくんですけども
カウンターテナーがモテモテって
聞いた事がない…。
(村上)断言できるやつ?
(山崎)いるんだから。 隣に…。
けんかになりますよ。
(原田)いえいえ 事実ですから。
(村上)今まで見てきたね…。
(丸山)原田さんも 言い方…。
(村上)原田さんの見解ですから
これは もう。
あくまでもね。
原田調べという事ですよね。
(一同 笑い)
(山崎)今のが?
続いても 最上から
こんなテーマ。
(村上)…という事ですが。
演奏が きっちり決まっている
クラシックの世界。
そんな中 ミスしてしまった場合
どうしているのか?
クラシックの演奏会って
楽譜が決められてるので…。
だから それを間違ったのは
お客さんも気付くんですよね。
もちろん 同僚にも… 気付くし。
その時に やっぱり 僕の場合は…
でも ステージ上にいるから
ああ 俺 間違ったっていう表情
できない…。
でも 管楽器って ソロ楽器なので
ミスをしても
演奏会 終わったあとに
立たされる事があるんですよ。
指揮者にカーテンコールで
「今日のソリスト」…。
それが一番つらいです。
ミスして
立ち上がるっていうのは もう
一番恥ずかしい。
それは どうするんですか?
間違った感を出すのか出さんのか。
あのね それね
曲によるんですよ。
これ バレてないかもなって時は
堂々と立つんですけど
これ 完全にバレてるって時は
「本当 ごめんなさい」って
言うんです。
(山崎)潔いね。
正直者ですね。
あとね 時々 使うのは
自分のせいなんだけど
楽器を見るっていう…。
(一同 笑い)
いや それ プロ野球選手が
グローブ見るやつ。
そうそうそう…!
(原田)一緒!
(山崎)こういうの。 大体 これ…。
(安田)面白いな。
(原田)
楽器あるあるですよね。
だから なんか プーッとか
変な音 出した時…。
(山崎)ハハハハ…!
(最上)…とか なんか
水を… たまって
ミスする事もあるんですけど…。
水がたまって 音が出ない
っていう時あるんですけども
水がたまってないけど
あえて こうやって… やって。
(山崎)可哀想!
(最上)今 楽器…
俺じゃない!
楽器なんだ! っていう。
管楽器あるあるなわけでしょ?
楽器が悪かったアピール。
楽器が… 楽器がっていう。
これ NAOTOさん やるんですか?
(NAOTO)そうですね。
たまに 一番高い音の
このE線っていうのが
ひっくり返る時があるんですよね。
♬~(バイオリン)
(NAOTO)
今 ひっくり返ってくれねえな。
たまに こうやって
こう 弾いた時に…。
(バイオリン)
こんな音する時があるんですけど
これは もう 弦の古さだったり
弦のメーカーの不具合だったり
っていうのが多いんですけど
それのせいにしたりはしますね。
(一同 笑い)
(丸山)ちょっと 首かしげんねや。
(村上)だから みんな
顔で表すんですね いろいろ。
なんか 衣装のせいだったり
そこにあった
テーブルのせいだったりに
しますよね。
(村上)それは もう
無理ないですか? さすがに。
それ 彌勒さん
本当にあるの? それ。
でも 衣装が なんか こう
舞台に出てる釘に引っかかって
こうなった時に…
歌ってる時に ああ… ってなると
もう こうやって見るとか。
それは
本当のアクシデントですからね。
(横山)物理的やもんな。
(村上)そうそうそう。
でも それが癖になってしまうと
自分のせいなのに …みたいな。
めちゃくちゃ 彌勒さんの事
原田さん 言うじゃないですか。
(一同 笑い)
(村上)だんだん
当たり強なってきましたよね。
いや でも 確かに
オペラ歌手 ミスをね…
オーケストラと
合わなかったりすると やっぱり
オケのせいにしたりする瞬間が
ありますよね。
でも それって
指揮者のせいですよね。
(村上)そこに関しては。
これは間違いないですか?
99パーセント 指揮者のせい
なんかが起きた時って。
で 1パーセントが
音楽家のせいだと思う 演奏では。
で 指揮者が
なんか 間違えてしまって
その間違えた瞬間に オーケストラ
「あっ ごめん」っていう…
ちょっと 雰囲気を
出しとけばいいんだけど
「なんだよ」みたいな感じの
態度を取ると
オーケストラも
みんな わかってるわけで…。
「指揮者…
あなたが間違えたんでしょ?」。
すっごいイヤな空気になりますね
そういう時は。
まあ こっちに聞いてください。
それは もう
指揮者 認めなさいよと まず。
あのね 嫌われる指揮者って
必ずいるんですよ。
(村上)うわっ! それは まずいね。
(山崎)どの世界でもね。
無言で… 謝り方はあるんですか?
無言での謝り方。
こうやってとかやる…
振りながら 続けながら
こうやってやる人も
いるんですけど
ただ 謝ると なぜか オケは
その指揮者を好きになる。
(村上)よし じゃあ ここから
もう1回 やり直そうぜと。
それは もう 俺たちが
カバーするから大丈夫よ
っていう風になるのに
その 「ごめん」っていうのを
やらないだけで
すごい険悪になる…。
(村上)いやあ それはね…。
指揮棒 見てる人いないんですか?
指揮棒を こう…。
(一同 笑い)
(丸山)それ やばいですね。
それ やばいですね。
(村上)ねえ。 途中でミスして
最初の指揮棒 パン! って捨てて
取り換える人とか いないですか?
(原田)ちょっと… ちょっと
今度 やってみようかな。
(村上)「ごめん。
指揮棒が悪かった」って。
彌勒さんとかは でも 完全に
歌詞とか飛ばしちゃったりとか…。
いや ありますよね。
(村上)これは もう
絶対わかるミスじゃないですか。
(彌勒)いや あの…
そんなにないんですけれども
そういう風にやってしまった時は
どういう風にリカバーするか
っていうのは すごい大事で。
なんか こう わかりやすく ここで
例ができたらいいなと思って
ちょっと さっき
楽屋で考えてたんですけど
童謡の『ちいさい秋みつけた』
っていう曲がありますけれども
あれって 題名が
『ちいさい秋みつけた』
なんですけども 歌い出し
「ちいさい秋 みつけた」じゃ
ないんですよね。
♬~「誰かさんが
誰かさんが」
…っていう歌い出し
なんですけども
全く同じ
メロディーで
「ちいさい秋」
っていう風に
最後のメロディーが
できてるんですよ。
だから こういう曲って
すごく危なくて
歌い出しますってなった時に…。
♬~「ちいさい秋 ちいさい秋」
…って歌い出しちゃう事が
あったとしたら
次をどうするかを考えるんですね。
♬~「ちいさい秋 みつけた」
♬~「ちいさい秋 ちいさい秋
ちいさい秋 みつけた」
(大倉)一辺倒!
(丸山)めっちゃ見付けたんや。
(彌勒)だけど これだと
ドラマが進まなくって。
(村上)そうですよね。
(大倉)見付けてるだけやもんな。
飛ばしてしまった歌詞を
次の所に入れ込んでみたら
どうだろう? って
考えたりもするんです。
そうなると…。
♬~「ちいさい秋 ちいさい秋
ちいさい秋 みつけた」
♬~「誰かさんが 誰かさんが
誰かさんが みつけた」
これでカバーしたぞと。 オーケー
ドラマができたみたいな。
(村上)で もう1回 最初から…。
(彌勒)それで また
ちゃんと戻るみたいな。
(山崎)確かに それ言われたら
なんか なんとなく
成立してそうなね。
(村上)そういう
アレンジですよという…。
そうですね。
でも まあ この曲は 有名すぎて
全員が間違えたって
わかるんですけど。
まあ 外国語でね
歌ってる時なんかは
たまに
前後を入れ替えちゃったりとか
そういう事は あったりもします。
(山崎)やっぱり テクニック…
そういうテクニックも
磨かれるんですね。
(村上)さあ では 続いて
まいりましょう。 テーマ こちら。
(山崎)いいの? こんなの聞いて。
(村上)これも
最上さんから まず…。
まあ ギャラがおいしい…
オーケストラの場合って
やっぱり
100人とか80人とかいるから
そんなに まあ…
正直 おいしくはないんですよ。
あっ そうなんですか。
(最上)大変なんですけども
ナントカ音楽祭とか
ナントカフェスティバルとか
国際音楽祭とかあると
そのオーケストラの一員の
ギャランティーも高かったり
っていう事はありますね
やっぱり。
イベントの規模がでかいと…。
スポンサーさんもっていう…。
(山崎)ほう…!
(村上)ケースによっては
ちょっと このギャラでは…
みたいな事もあったりする…?
(最上)あります あります。
ただ クラシック…
特に オーケストラの場合は
言い値っていうのが
大体 決まってて
それに交渉する事は
できないですね。
(村上)あっ そうなんですね。
(最上)できないです。
逆に 交渉したら うわっ
こいつ 生意気! って思われて
もう 次から呼ばないよって…。
もう できないです。
いや 楽器によって
一緒なんですよ それが。
それは バイオリンだろうが
オーボエだろうが。
もちろん 首席とか ソロとかは
ちょっと 手当てが付いたり
するんですけど 基本 だから
バイオリンのトゥッティの方…
後ろで弾いてる方のギャラと
途中で シンバル ポーンって
一発打つだけは ギャラ一緒です。
一緒…。 あっ これ一発で 一緒?
(最上)一緒です。
だから もう
こんなになってるわけですよ。
緊張感がありますよね そりゃ。
(山崎)それは やっぱ
みんなのモチベーションを保つ
っていう事なんですかね?
でも 違う時あるよ。
ある? 嘘。
うん 全然。
(山崎)ハハハハ…!
それは最上君が知らないだけで。
(横山)うわっ ハハハハ…!
(村上)
彌勒さん 安心してください。
マジで?
(NAOTO)あるよ 全然。
やっぱり
そういう時って
チェロだったり
ビオラだったり…。
あっ いや…
多分 僕らの方が安いです。
(村上)えっ?
確実に。 バイオリンで
たくさんいて… 後ろの人の方が
安い事の方が多いです。
(村上)はあー!
へえー!
バイオリンは だから 本当に…
言い値っていうのもありますけど
やっぱり 本当に
前から後ろから…
全然 ギャランティーが違う場合も
本当 たくさんあります。
結構な差ですか? それって。
それは もう 言えないですけど
ものすごい まあ…。
(山崎)ええー!
(村上)これは 彌勒さんは?
(彌勒)今の… シンバルの
話じゃないですけれども
やっぱり 声楽のソリストも 曲に
4人の… ソプラノ アルト
テノール バスみたいなのが
必要ですよって呼ばれると
まあ この4人の歌手のギャラは
そんなには 多分
変わらないはずなんですけれども
歌う分量が
全然違う時があるんですね。
だから 例えば
『カルミナ・ブラーナ』っていう…。
♬~(歌)
♬~
ソプラノとバリトンの方も
いらっしゃって
3人 ソリストが
いるんですけれども
私が歌うのは1曲だけなんですよ。
(村上)はい。
ところが もう
ソプラノとバリトンが歌う量は
もう 本当に 半端なく多くて。
ずっと出っぱなしで。
しかも もう 超絶技巧なんですね。
(村上)はい。
なので もう
いつも楽屋でバリトンの人に
「お前は いいよな」
「お前は いいよな」
「お前は いいよな」。
イジられます ずっと。
(山崎)ハハハハ…!
(NAOTO)1曲だもんね。
そうなんですよね。
それはね しょうがないです…。
(村上)まあ まあ
でも 曲によってはという…。
ただ やっぱり ギャラって…。
(村上)あっ 指揮者が?
(最上)ここですよ。
ここが一番…。
(山崎)まあ ある種の責任…
顔ですもんね。
(村上)まあ そうですよね。
例えば 僕の師匠の方は
アメリカ人の方なんですけど
1回 コンサート振って
まあ 大体 1000万円ぐらい。
(山崎)1000万!?
1回振ってっていうのは
どれぐらいの時間…?
だから 大体
2時間のコンサートを振って…。
でも まあ
リハーサルがあってっていう…。
そういうクラスもいれば
練習 1週間やって トータルで
10万円っていう人もいれば…。
だから もう
本当 ピンキリなんですけど
でも まあ… この質問の
おいしい仕事といったら
例えば 自分 映画…
アメリカでなんですけど
映画とかドラマとかの
録音とかやった時に
再放送された時に
また 同じ金額の小切手が
送られてくるんですね。
それは すごくうれしいですね。
あっ 再放送されたんだって。
なんか いきなり 銀行の…
銀行に振り込まれてると
ラッキー! ってなりますよね。
(山崎)へえー!
(堀田)逆に…。
もう それは いい指揮者の時とか
いい曲やれる時は
もう ギャラとか関係なく
やりたいと思う。
(山崎)はあー! やっぱ…。
これは 皆さん一緒なのね。
(最上)それは
みんな そうだと思いますね。
あと仲間とか。 この人と一緒に…。
(村上)このメンバーでやれるならと。
それは いつもありますね。
さあ では 続いてのテーマ
まいりましょう。 こちら。
(山崎)急に?
(最上)まあ あの…
世のプレーヤーというか
音楽家は
何か きっかけとしては
楽器を使うと思います。
それは だって
自分の才能ですからね。
うまくなればなるほどモテる
っていう神話的なものがある。
そこを信じて
みんな 練習すると思います。
(村上)最初はね。
思春期の頃なんか 特に。
(最上)最初は そこを信じる。
で その結果が出るのが
やっぱり…。
「呼ぶ」ね。
(大倉)そっか そっか。
しかも 自分が
ちょっと おいしい時。
おいしいソロがあったりとか…。
(大倉)ハハハハ…!
まあ まあ そりゃそうですよね。
成果を見てもらわないと
意味ないわけですから。
(最上)で 僕が 1回あるのは
若い頃ですけど
とある演奏会に招待券が2枚…。
(村上)はい。
(一同 笑い)
(村上)1人じゃないんですか?
1公演1人でしょ!
招待券2枚出るっていったから
じゃあ 2人っていって
2人 呼んだんですけど
あの… 事情を話さずに
招待券いただいたんで
それ 受付
置いておくじゃないですか。
連番だったんですよ。
(山崎)うわー!
えっ 最悪!
(堀田)気まずっ!
(山崎)えっ じゃあ
気になってる女性同士が
並んでるって事?
(最上)そう 並んでる…。
ここは知らないっていう 一番…。
もう 演奏 ボロボロですよね。
(一同 笑い)
(NAOTO)オーボエの人なのに…。
リードなんか話にならんでしょ
そんなん。
もう リードとか
この辺に ウッ…。
やべえ…! っていう。
期せずして
連番になってる時あるけどな。
(丸山)「期せずして」…。
(山崎)あるあるなんだ。
ここは 俺が取ったけど
こいつ 俺 取ってないのにな
みたいなんは…。
他の知り合いから来て
その時の2人が並んで こっち見て
こうやってるっていう。
怖い怖い 怖い怖い…!
(古田)「うわー…!」。
(一同 笑い)
(村上)古い! 応えてるけどな。
2人は わかってないんでしょ?
でもね。
こうして 数々の演奏を
してきているプロたちに
こんな質問も。
(村上)さあ これは
NAOTOさん お願いします。
(NAOTO)僕は やっぱ 今
ポップスを弾いてるんですけど
やっぱり この楽器自体が
クラシックの楽器なので
やっぱり
世界的なクラシックの人で
やっぱり ベテランというか…
あと何回 日本に来てくれるか
わからないみたいな方は
やっぱり 見とかないとと思って
僕は もう
子どもの頃から大好きな
イツァーク・パールマンっていう
神様みたいな人がいるんですけど。
♬~
さっきの
「顔で弾く」じゃないですけど
もう
音も素晴らしいんですけど…。
(山崎)へえー!
(NAOTO)この人 本当にすごいのは
ちっちゃい時に
小児まひをされてて
ずっと 車椅子で
バイオリンを弾かれるんですよ。
で オーケストラ バックに
ソリストとして弾くっていうのは
皆さん こうやって
オーケストラの方は
座ってらっしゃる。
で ソリストは立ってる。
それは
楽器の位置が違いますよね 高さ。
だから 当たり前ですけど
ボールを遠くに投げようと思うと
低いとこから投げても
遠くには いかないんですよ。
だから 音も一緒で
遠くに投げようと思うと
高いとこから投げた方が
得なんですよ。
全く同じスタート…
だから 音も同じなんですけど
この方は ほぼ同じ高さで
音を鳴らしてるのに
お客さんでいる僕らに
幸せなシャワーがくるんですよ。
(堀田)へえー!
(山崎)へえー!
(村上)それ なんなんですか?
なんでなんですか?
もはや 全てにおいて
素晴らしいんですよね。
人間的にも素晴らしい方だし…。
(村上)人格者として。
そう。
教育者としても素晴らしいし。
もう エンターテイナーとしても
素晴らしいし。
もう 大好きで。
で 日本に来られた時に…
コロナ前ですけど
僕は もう 子どもの頃から
そのパールマンの切り抜きを
下敷きの間に入れて…
ぐらい好きだったから…。
それを一緒にやってた人が
とても有名な方で
葉加瀬太郎っていう人…。
はい 葉加瀬さん。
(NAOTO)で 僕は たまたま
2枚 チケットを持って…
これ 結構 プラチナチケットで。
この もう1枚を誰と見に行く…。
これは 一番好きだって
思ってくれてる人を
誘うべきだと思って
電話して 「太郎君 ちょっと
パールマンのチケット
あるんだけど行かない?」
っつって
サントリーホールに行って
なんか…。
(村上)原田さん いかがでしょう?
自分のお金を払って
見に行った公演。
(原田)巨匠クラスの方たちですね。
例えば マエストロ…
ブロムシュテットっていう方が
いるんですけど
彼は 95歳で
いまだに現役なんですけど。
ええー!
(原田)彼の音楽は やっぱり
もう 本当に
人生を語っているっていったら
本当に そのまんまなんですけども
素晴らしいんですよね。
で オーケストラの雰囲気を
全部 温かい環境にしてくれるし
聴いている方も
やっぱ 感じるものが すごい…
言葉では表せないんですけど。
でも 95になってくるとね
だんだんね あと何回
見れるんだろう? ってね…
とても元気な方なんですけど。
だから そういう
やっぱ 巨匠クラス…
あとは 90代の
もう1人の音楽家でいうと
ジョン・ウィリアムズ。
『E.T.』とか『ハリー・ポッター』
『インディ・ジョーンズ』とか
そういうのを
作曲した彼なんですけど 彼の下で
僕 仕事もしてたので
やっぱり 彼の演奏が
だんだんね 少なくなってきて
エネルギーが衰えてるのが
見えるので
やっぱり
見ときたい演奏家たちですね。
(山崎)ふーん…!
(村上)これを機に 今日知って
少し触れていただくというのはね
皆さんにとっても
いい機会ですから
ぜひ 覚えていただきたいと
思います。
(スタッフ)『関ジャム』って
ご覧になった事ありますか?
もう ほとんど毎週…。
(古田)えっ!
今週も
TELASA TVerで配信!
次週は 原由子を特集!
サザンやソロの裏側
プロたちの質問に ご本人が回答。
ハモだけを追っても
いいメロディーになってるかな…。
更に 桑田佳祐からも
特別コメントが!
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