出典:EPGの番組情報
スイッチインタビュー「高橋克典×佐藤祐輔 EP1」[字]
朝ドラ「舞いあがれ!」でヒロインの父親を演じる俳優・高橋克典。来年で芸歴30年、一線で活躍を続けている。対するは日本酒業界の革命児と呼ばれる異色の蔵元・佐藤祐輔
番組内容
両親が秋田県出身の高橋、幼いころ家には秋田の安価な日本酒があった思い出がある。その造り酒屋の8代目蔵元が佐藤だ。当主を継いで以来従来の大量生産のスタイルを一新、伝統技法を用いて唯一無二の味を作り出し大ブレイクさせてきた。注目を浴びる佐藤に会いたいと高橋が秋田を訪れ、酒蔵や原料の酒米を育てる田んぼを見学しながら、「自分の信じるモノづくり」について聞く。実はなんと酒は苦手という高橋が佐藤の酒を飲むと…
出演者
【出演】俳優…高橋克典,日本酒蔵元…佐藤祐輔,【語り】満島ひかり,岡田将生ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – インタビュー・討論
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
テキストマイニング結果
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キーワード出現数ベスト20
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- 経営
解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)
今夜の「スイッチインタビュー」は…。
秋田県の里山。
その前にたたずむ背中が
何とも様になる この男。
来年 芸歴30年を迎える…
あるときは 爽やかな中年ラガーマン。
また あるときは
戦いに明け暮れる戦国武将。
寝るか。
そして 現在放送中の 朝ドラでは
ヒロインを支える
愛情深い父親を演じる。
そら ええ夢や!
いつか 行こな。
変幻自在な演技で
お茶の間を魅了してきた高橋が
会いたいと願ったのは…。
日本酒業界の革命児と称される…
従来の生産スタイルを一転
伝統技術を用いた
独創的な酒造りで
注目されている。
その酒は 手に入りにくいほどの
人気ぶりだ。
日本酒は量より質。
一貫した姿勢により
酒蔵の経営も立て直した佐藤に
高橋が聞きたいこととは…。
まあ もちろん たくさんの人が
買ってくれるのはいいけど
それを
目的にはしてないっていうところがね。
今回 高橋に初めて会う佐藤。
どんな対談に?
そうしたら また…
不特定多数を魅了する俳優と…。
オンリーワンを追求する ものづくりと…。
秋田の地で 2人に何が生まれるのか?
♬~
高橋が やって来たのは
山々に包まれる水田。
こんにちは。
どうも こんにちは。
はじめまして。 どうも。
高橋です。 よろしくお願いします。
私 新政酒造の佐藤祐輔と申します。
よろしくお願いいたします。
どうも。
お忙しいのに ありがとうございます。
ここは 秋田県の中央部
秋田市 河辺地区。
その北部に鵜養と呼ばれる集落がある。
清流と緑豊かなこの地で
佐藤は 酒の原料となる米を作っている。
ここはね
秋田市の河辺っていう地区なんですよ。
今…
その河辺の一番北方にあって。
もう ここだけ…
ここで 米を作ってますね。
そうなんですね。 いや 何か こう
場所のムードっていうのは
すごい いいとこですね。
そう。
アイヌ語では…
おお~…。
秋田市内にある佐藤の酒蔵。
ここだ。 もう 木の香りがね。
まあ するかもしれないね。
ふだんは入れない蔵の中に
案内してもらう。
この酒蔵は 1852年に創業。
幕末から 170年間にわたり
この地で 日本酒を造り続けている。
えっと 米を洗う道具とかが
置いてる場所なんですけどね。
うわっ! ざるじゃないですか。
そうそう。
お米を洗うのが 今 これ
竹ざるがメインで洗ってます。
使っているのは 昔ながらの竹ざる。
うわ~! おっ いきなり…。
ここも 木の匂いが…。
すごいですね。
これは麹を造るときに使う木製の道具。
秋田の職人に 特別に作ってもらっている。
この蔵では ほかにも木の道具を使い
作業も ほぼ 人の手で行う。
原料に添加物を一切使わず
天然の成分のみ。
手間と時間のかかる伝統的な手法で
日本酒を造っている。
2人は 酒造りの要となる仕込み部屋へ。
おお~…!
どうぞ。
おお~…! おお きた~!
いや 初めて入ります。
現れたのは 杉の木の木桶。
現在 45本あるという。
ほかの蔵より…
これ 素材は何ですか?
これはね 吉野杉です。
吉野杉。
はい。
天然の微生物や酵母菌などで
独特の風味が出る木桶。
天日干しをするなど
維持も容易ではないが
そこに 佐藤はこだわる。
やっぱ これは…
そういうので みんな これ 嫌がって
ホーロータンクってやつ…?
はいはい。
なるほど。 じゃあ そうすると 当然…
昔の酒なんかは
すごかったんじゃないですか 木の匂いが。
それから 地方で造って…
確かに。
なるほど。
だから 日本酒造りから
こういう木の容器が
なくなっていってしまって…
本当ですね。
ええ ええ。
今や 日本酒の革命児のような…。
いえいえ…。
…感じで活躍されてる
佐藤社長ですけども
どのような少年時代を
送られたのかなという。
僕は 子どものころ
ちょいと離れた所に住んでまして。
それで この…
音楽とか絵とか そういう…
漫画とかね そういう文系的な
そういうアートっぽいものが
好きだったから 子どものころから。
由緒ある造り酒屋の
8代目に生まれた佐藤。
しかし 家を継ぐことは
全く考えなかったという。
じゃあ 当時は ちょっと
ミュージシャンか 絵描きさんか。
結局 物書きにはなりたかったですよね。
漫画家になりたくって
それから だんだん
文章だけのにも惹かれて
だんだん… そう!
文筆家になりたいなっていう
結構 初期のころから
思うようになってましたね。
えっ? やらないのか? お前
みたいなのは 内心 思ってたらしい。
だって やっぱり
普通の家だったら ともかくね
やっぱり こういうところに
お生まれになったら
やっぱり ちょっと こう
継承していくっていう…。
いや けど… でも 弟もいたし
でも やっぱり…
文学や心理学にも関心があり
東京の大学に進む。
自分の性質を分析し
仕事は フリーライターの道を選んだ。
はっきり言って
もう疲れちゃうんですね。
あと 結構…
それから もう 忘れ物とか
異様に多くて ちょっとね
まあ… 発達障害的なところが
自分 すごく多いと思うんですよね。
うん だからさ…
日本酒を
飲む機会はなかったんですか?
なかった なかった。
全然なかった?
絶対 頼みもしないし。
ちょっと飲んでみようかな?
やっぱり うち 酒屋だしみたいな。
それもないんですよ。
全く… 全く興味がないと
僕の世界に存在してないかのように
僕が思っちゃって
全然 日本酒 飲んだ記憶とかも
ほとんどない。
あっ 本当に?
ええ。
社会人になっても
日本酒とは無縁だった佐藤に
突然
大きな転機が訪れる。
仕事の集まりで 日本酒を薦められたのだ。
仲間に飲まされた一杯が
佐藤の人生を変えていく。
「お前 日本酒 飲んだことあるか?」
って言って 飲ませられたら
すごい うまかったんですよ。
びっくりして。
これ 日本酒じゃないでしょと思って。
それだけ うまくてですね
びっくりして。
えっ? こんなにおいしいものを
俺が知らないってことは
世の中の人も
絶対 知らないわけだから
俺は…
日本酒の勉強を始めて…。
日本酒を勉強する施設みたいのも
あるんですよ。
そこに入って 1か月半
酒造りの体験やったりとか
そういうことしてたんです。
でも…
俺が酒造りするんだったら
こんなもの造れる
あんなもの造れるとか
すごい いろいろ
アイデアが湧いてきちゃって…。
これを 単純に 第三者目線で
記事に書くのもいいけど
いや やっぱり もっと中に入って
もっと知りたいし。
だって…
そう! それもあって
酒蔵に生まれるってことも
まあ すごいレアなケースなんだなと
思ったんですよ。
そうですよね。
うん。
「継ぐよ」と 「俺 お酒 造るよ」って
ご家族に伝えたとき
先代とか ご家族の反応って
いかがでした?
やっぱり 喜んでましたね。
弟も弟で 俺が継いだことによって
また 自分の道を
見つけることができたし。
ああ そうですか…!
酒蔵に戻った佐藤を待っていたのは
厳しい現実だった。
時代に合わせた大量生産。
添加物による 均一化された味。
実家の蔵は 火の車だった。
佐藤は 経営の立て直しから
着手することになる。
それ…
何をしたんですか? コツコツと。
初め 帰ってきて すごい経費節減とか
いっぱいしたんですよ。
ついてる電気 消して歩いたりとか
必要最低限の人で 頑張って
やりましょうとか言ったんだけど
やっぱり 一向に赤字が減らなくて。
「小手先の改革では立ち行かない」。
佐藤は 酒造りを
抜本的に見直すことにした。
原料から
醸造方法まで。
最も重要視したのは
おいしくて
ほかの蔵にはない味を造ること。
試行錯誤する中で
蔵に眠っていた あるものに
そのヒントを見いだす。
それが この…
1930年に 曽祖父 5代目が発見。
その質の良さから
蔵の名前を全国にとどろかせた。
佐藤は この酵母を使い
曽祖父の時代の醸造法で
酒造りをしようと決心。
蔵人とともに
伝統的な製法を 一から学んだ。
さらに 日本酒離れをした若者を
呼び戻そうと
アイデアを ひねり出す。
清涼感のある飲み心地を追求。
ついに 日本酒の概念を
吹き飛ばすほどの味を造ることに
成功した。
斬新な日本酒の味は
瞬く間に注目の的となった。
佐藤は 一躍 時代の寵児となる。
こういう…
でも…
貴醸酒っていう 古い製法の
お酒なんですけど 僕の場合は
貴醸酒 フレッシュなほうが
おいしいんじゃないかと ひらめいて
もう お酒 搾れてきた
そのままの…
…ようにしたりしたら
やっぱ おいしくて。
結構 そういう…
なるほどね。
手応えを得た佐藤が 次に挑戦したのは
原料の米を自分たちで作ることだ。
選んだ品種は曽祖父の6号酵母で
作られていた時代の米。
佐藤は自分の酒造りを断行していく。
しかし…。
ただ そのために 僕が帰ってきてから
造ったお酒だけになって。
それに対する…
やっぱり 当初は あったんですよね。
当初は すごくあって やっぱ
会社の人も いっぱい説得もしたし。
結局 やっぱ けんか別れで
辞めた人も たくさんいるし。
父とも めっちゃくちゃに
けんかしましたよね。
でも やはり…
経営者としても造り手としても
自分が やっぱ 100%
全力を出し切った状態であっても
この会社ってものが
100% 立ち直ると思えないから。
もう 絶対 これだったら いけるし。
もう そんな感じで もう ごり押しで
進めざるをえなかったですよね。
佐藤が 米作りの場所に選んだのが
鵜養の集落だった。
「米を作るには農家の協力が欠かせない」。
周囲の反発がある中 佐藤は奇策を講じる。
酒造りの最高責任者である
杜氏の古関さんを
米作り担当に配置換えしたのだ。
小関君は うちのね
農業部門長で
その前は うちの杜氏としてね
製造部長として
酒造り してもらいました。
それは もう 社長に…
杜氏やってたのに。
そんな感じでしたか?
はい。
はあ~…。
でも お酒 造られてたら
原材料ってものには やっぱり
意識は だいぶ
高かったんじゃないですか?
いやあ どうなんでしょう。
品質のいい米かどうかっていうのには
やっぱり 杜氏なんで
もちろん気は遣ってましたけど。
う~ん…
興味あったかって言われると…
なるほどね。
はい。
ゼロからの酒米作り。
古関は 鵜養に移り住み
農家の懐に入って
無農薬の米栽培を始める。
ありがとうございました。 乾杯!
(一同)乾杯!
地元になじむ中で 次第に ほかの農家も
酒米を無農薬に切り替えていった。
これからやるぞってときって
やっぱ ちょっと 失敗できないのでね。
そうすると やっぱ 農家の方と一緒に
うまくできるかとか
そういうコミュニケーション能力も
すごく高くて…。
まあ 彼しか…
実際のところ 彼しかいなかったし
今も 彼しかいない感じですよね。
古関さん トンボが懐いてますけど。
あのね 無農薬ね
トンボ すさまじいんです。
本当ですか?
本当 マジで すごいんです。
もう 自分の場所みたいに止まってますよ。
ハハハハ…!
鵜養の田んぼの中に
佐藤にとって特別な一角がある。
ここにも田んぼあるんですけど。
これも そうですか?
これは 結構 大切な田んぼで。
あっちで栽培してるお米の種子 種。
あっ…!
これ 古い米だから
種 誰も作ってくれないから
自分らで作るしかないんですよ これ。
まあ すぐ もう…
作られなくなっちゃったんですよね。
陸羽132号は 100年以上前
この地で作られていた。
無農薬栽培に適した米で
佐藤は 復活させようと
今 種から育てている。
無農薬栽培に欠かせない条件は
混じりけのない…
佐藤の田んぼには
大又川からの清流が引かれている。
いやあ…。
これは すごいや…!
この水が
酒の味につながるだけでなく
地域と酒蔵を結ぶ
カギにもなっている。
2015年に 初めて ここ来て
で 案内してくれた人に…
えっ? と思って。
ちょっと それはないだろと思って。
そういうふうにして やってったら…
なるほどね。
「陸羽132号と この清流で
地域を活性化させたい」。
佐藤の夢は膨らんでいる。
10年以上 改革を続け
経営も軌道に乗せてきた佐藤に
高橋が ぜひ聞きたいことがあった。
実は 高橋も 両親は秋田県出身で
この地に なじみがある。
木桶も いずれは
秋田の杉で作りたいという佐藤。
なぜ そこまで 秋田にこだわるのか。
これは もう
本当に 全国津々浦々に
千何百社も蔵元があって…
それが やっぱり…
何か ゆえんはあるんですか?
やっぱり ひいおじいちゃんとか
その前の人とか
実際 この蔵の中で
こういう景色の中で 秋田の杉で
酒造りしてたわけだから。
そうか。 そうですね。
やっぱり…
それに やっぱり…
やっぱ 気候とか太陽とか
違いますもんね。
似たような 自然のね
恩恵が得られるんじゃないかなと
僕は思ってるんですけどね。
社長の話 聞いていると
だんだん だんだん…
今 だいぶ それが つながってきて。
つまり その… 何か 自然とか
その裏側にある 何ていうか
哲学じゃないけど
世の中の在り方とか 我々の時代とか
何か そういうものと
つながっていく感じはするんですけどね。
何か ありそうな気がするんですけど
そこら辺 いかがですか?
それは めちゃくちゃあるかな。
ずっと 音楽が好きだったり
物書きが好きだったり
そういうような欲求が
ず~っと あって
結局 でも…
ああ そうですか?
やっぱり 結局
いいものづくりするときに
こういうふうな自然の素材とか
自然なつくりとかをして。
実際に 別のジャンルでも
音楽でも たぶん 彫刻でも何でも
本当にすばらしい作品って
きっと そうなってるのかなと。
そんな気がしましたね。
対談は終了。
お待ちかね!
佐藤の思いが詰まった日本酒を
高橋が 初めて 口にする。
こちらは この木桶で造ってるお酒です。
ねえ…!
はいはい…
どうも ありがとうございます。
ほんの一口ぐらいでいいんで。
失礼して…。
いやあ…。
ちょっと 日本酒じゃないみたい。
何か フルーティーな。
現在 主流の日本酒の感じとは
違うようなスタイルです。
じゃあ… 失礼して。
うわっ…!
えっ? これ 日本酒なんだ。
あっ 日本酒だ。
日本酒です そうそう…。
っていうのは その やっぱり 甘み。
ちょっと 甘みが
強く感じ過ぎるんですよね。
最終的に 何か 辛口でも 何か 最終的に
ド~ンと 下に
落ちる感じが ちょっと苦手なんですよ。
極端に爽やかでしょう でも。
すごいですね。
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