天然ガス高騰…家庭や外食産業もひと工夫《福島・郡山市》 経済産業省は「節ガス」制度の導入検討始める (22/07/29 19:00)

福島県の郡山市やいわき市に都市ガスを供給する「東部ガス」
一般的な家庭のガス料金は、2021年7月の5015円から2022年7月は6039円と1000円以上上がっている。
都市ガスの原料となる液化天然ガスなどは、為替レートや原油価格の動向で変動するため、それらの上昇傾向が背景にある。

東部ガス・大和田鉄治マネージャー:「この1年に限ってみますと、天然ガス需要の世界的な高まりが、最も大きな要因かと思われます。それに加えて、ウクライナ情勢や昨今の歴史的な円安も価格高騰の一因になっていると思われます」

40代女性:「請求書が来た時ですかね。去年と比べてとか、先月と今月と、みたいな感じで、覚悟はしてますけど、やっぱり高いんだなとは感じますかね」

ガス料金の高騰を受け、家庭でも様々な工夫が行われていた。

70代女性:「ガス料金が上がっているから、節約しなって(息子に)言われる。だからなるべく、お湯でなくて、水で洗えるものは水で洗うように言われてます」

郡山市の「台湾ラーメン味世」
ガス料金の高騰に伴い、月々の支払いが増えていて、2月に比べて6月は2万3000円ほど増えた。

台湾ラーメン味世・鈴木秋雄オーナー:「どうしてもラーメン店は全てガスを使って、電気とガスなんですけど、ガス使う割合が、8割9割ガスになってしまっているので」

沸騰状態で16時間ほど煮込むスープづくり。
寸胴鍋に布団をまくことで、火を止めた状態でも約12時間、80℃で保温できる。
ガスの使用量を抑える工夫をしているが、ガス料金の値上げが続けば、ラーメン価格への転嫁も検討せざるをえない状況だ。

ほぼ全てを輸入に依存する天然ガス。
安定供給が危ぶまれる状況に備えて、経済産業省は、都市ガスの使用節約を要請できる制度の導入に向け検討を始めている。

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<「節ガス」制度のポイント>
・電力と同様にまずは家庭や企業で自主的な節約を求める。
・足りない場合は数値目標を定める方針。
・それでも足りない場合・・・大規模な施設などで使用を強制的に制限する「使用制限令」のような法的措置の導入も検討。

経済産業省は、冬の需給ひっ迫時に間に合うよう制度を整える方針だ。

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