12月1日に20歳の誕生日を迎えた天皇皇后両陛下の長女・愛子さまは、勲章やティアラを身に付けた正装で5日、成年皇族としての行事に臨まれた。
午後1時前、愛子さまは、皇居・宮殿の玄関に姿を見せられた。
笑顔あふれる愛子さま。
着用されたのは、「ローブデコルテ」と呼ばれる真っ白なシルクのロングドレス。
愛子さまは、この女性皇族の最高の正装を5日、初めてお召しになった。
ティアラは、新型コロナウイルスの感染拡大をふまえ、新たに作ることが見送られ、天皇陛下の妹である黒田清子さんのものを借りられた。
ドレスから見える勲章は、女性皇族に贈られる最高位の勲章「宝冠大綬章」。
午前中に、宮殿で陛下から授与された。
愛子さまを長年取材してきた記者は…。
宮内庁キャップ・宮﨑千歳記者「成年皇族として初めて取材の場にお出になって、おそらく緊張はお有りだったと思うんですけれども、普段通りの落ち着いた心持ちでにこやかな表情で、またとても優美なたたずまいで対応されていたのがとても印象に残りました」
2001年12月1日、両陛下の長女として誕生された愛子さま。
翌年の記者会見で母親の雅子さまは…。
雅子さま(2002年)「初めて私の胸元に連れてこられる生まれたての子どもの姿を見て、本当に生まれてきてありがとうという気持ちでいっぱいになりました。今でも、その光景は、はっきりと目に焼き付いております」
両陛下は、2人で協力しながら愛子さまの育児に取り組まれた。
陛下が2004年に撮影されたビデオには…。
愛子さま「その時…パパも」
陛下「はい。おーいモリゾー、声を聞かせてくれよ」
愛子さま「うずらちゃんみーつけた。今度はひよこちゃんが…」
陛下「おーい、もりよ」
愛子さま「もういいかい、まあだだよ。もういいかい、もういいよ」
愛子さまは成年にあたって、これまでの日々への感謝をこうつづられた。
愛子さま(成年の感想)「天皇皇后両陛下には、これまで愛情深く大切に育ててくださり、どのようなときも一番近くで支えてくださいました。心よりありがたく思っております」
午後1時すぎ、沿道に大勢の人が見守る中、愛子さまは、上皇ご夫妻へのあいさつのため、お住まいをご訪問。
沿道の人々に手を振りながら、笑顔で応えられた。
「本当に大きくなられて、きれいになられたなと」、「とってもかわいいねえ」などの声が聞かれた。
そして、愛子さまは5日午後、両陛下とともに、宮殿で祝賀行事に臨まれた。
愛子さまは背筋を伸ばし、岸田首相を始めとする三権の長から、お祝いのあいさつを受けられた。
「1つ1つのお務めに真摯(しんし)に向き合い、できる限り両陛下をお助けしていきたい」とつづられた愛子さま。
成年皇族としての歩みが始まる。
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