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29日の日経平均株価は3日ぶりに反落し13円安の27801円で引けた。
東証プライムの売買代金は3.2兆円。
円相場が132円台まで上昇し、輸出関連株の採算改善への期待が一服した。国内の製造業は円安効果を除くと業績が伸び悩んでいるケースが多く、輸出で稼ぐ自動車株や電気機器株への売りを促した。
足元で発表が本格化している決算について、想定していたより厳しいとの評価も聞かれた。中国の景気減速の影響が出ているうえ、先行きについても世界景気への懸念が強まっており、村田製やパナHDなど決算発表後に売られる銘柄が目立った。
心理的な節目の2万8000円近辺で利益確定や戻り待ちの売りが出たことや、週末を控えて持ち高調整の売りが出たのも相場の重荷だった。
28日発表の2022年4~6月期の米GDP速報値は2四半期連続でマイナス成長となり、FRBの利上げペースが減速するとの見方が浮上。米長期金利の低下を受けたグロース株買いが東京市場にも波及した。
市場では「全体的に薄商いの状態で、少しの売りでも下に振れやすい。加えて月末のポジション整理に絡んだ売りが出るため、後場の相場は軟調に推移するとみられる」との指摘もあった。
7201日産自や7211三菱自、7205日野自が大幅安。6902デンソーやジェイテクトも売られた。半面、2413エムスリーや4751サイバー、ZHDが上昇した。6857アドテスト、6504富士電機も高い。
日経平均は前日に続いて心理的節目28000円をわずかに一時回復したが、押し返された。一方、200日線27561円を維持し基調の強さは継続している。3月25日高値28338円と6月9日高値28389円のダブルトップを捉えるかが焦点となる。
マザーズ総合は続伸した。米国市場でハイテク株比率の高いナスダック総合が上昇し、投資家心理を支援した。
4565そーせい、4475HENNGEが大幅高。IPOの9557エアークローゼットや5035HOUSEIはストップ高となった。
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