安倍元総理が銃撃されて死亡した事件で当時、現場にいた奈良市長が「常識とはかけ離れた惨状が目の前に広がっていた」と振り返りました。
世界平和統一家庭連合、かつての「統一教会」に恨みを募らせていたとされる山上徹也容疑者(41)。
その母親が1億円近くを献金していたとみられることが取材で明らかになるなか、教会が突然、コメントを発表。
世界平和統一家庭連合のコメント:「約10年間で合計5000万円が返金されたとのことです。その合意は信徒代表と、お母さんらとの間でなされたものとのことです」
13日からの捜索で数個の弾丸のようなものが見つかったそうです。
事件の際、現場にいた奈良市長が当時の状況などを語りました。
奈良市・仲川げん市長:「非常に大きな爆発音に驚きました。当時は、これが銃撃であるということの理解がすぐにはできない状況でした。なじみのある場所で世界を震撼(しんかん)させるような衝撃的な凶行が行われるということについては本当に残念な思いでありますし、憤りを強く感じます」
一方、山上徹也容疑者の最新の供述では「20年から30年前に母親が宗教団体に入会し、多額のお金を振り込んで破産した。そのころから恨んでいる」などと話したそうです。
容疑者の母親は世界平和統一家庭連合、旧「統一教会」に親族の生命保険や土地など合わせて1億円近くを献金したとみられることが捜査関係者への取材で分かりました。
教会は今月14日にコメントを出し、過去に母親らに対して多額の返金が行われたと主張。
世界平和統一家庭連合のコメント:「2005年から返金がなされて、2009年には正式な合意が結ばれて、2014年までの約10年間で合計5000万円が返金された。その合意は信徒代表と、お母さんらとの間でなされたもの」
一度、献金されたものを返すことに至った経緯など教会に直接聞いてみると…。
音声は放送できませんが、取材には応じました。
世界平和統一家庭連合広報部:「2002年に山上家は自己破産され、経済的に苦しい状況にありましたので、教会から少しずつお金を返したという形。合意した経緯については現在、母親と連絡が取れないため、連絡がつながり次第、確認します」
教会内の調査で母親が所属する支部において母親と教会側との「合意書」が見つかり、14日に公表したと話しました。
また、一部で伝えられていた5000万円返金後に母親が再び献金したとの報道については「そのような事実はない」と否定しています。
教会への恨みが背景にあるとみられる今回の事件。
警察による現場検証が進むなか、もう一つの検証チームが動き出しました。
警察庁の検証チームが奈良県警本部に到着し、14日から1週間、警察官から聞き取りなどをして今回の警備体制を調査する予定です。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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