安倍元首相の告別式が営まれた。
昭恵夫人は、出棺の前に頬ずりをして、別れを告げるようなこともあったという。
ピアノを演奏する安倍元首相。
告別式の会場では、安倍氏が東日本大震災の復興支援ソング「花は咲く」を演奏し昭恵夫人が歌う映像や、2人で若い頃にさまざまな場所に行った写真などが流された。
東京・港区の増上寺。
一般弔問客のための献花台には、12日も多くの人が訪れた。
弔問に来た人「とにかくもう、安らかにお眠りください。それだけです」
告別式には、岸田首相や森元首相など、政界関係者を中心におよそ200人が参列し、およそ1,000人が焼香した。
自民党の麻生副総裁が弔辞を述べ、「言葉がない。かける言葉がない。安倍先生とは国益を考えるという点で絆として結びついていた」と、盟友の早すぎる死を惜しんだ。
そして、喪主としてあいさつに立った昭恵夫人は、「まだ夢を見ているようです。主人のおかげで経験できない、いろいろなことを経験できました。すごく感謝しています。いつもわたしのことを守ってくれました。主人も政治家としてやり残したことはたくさんあったと思いますが、種をいっぱいまいているので、それが芽吹くことでしょう」と述べた。
位牌(いはい)を手に、沿道に向かって何度も頭を下げる妻・昭恵さん。
出棺前には、安倍元首相に頬ずりをして、別れを告げるようなこともあったという。
安倍元首相を乗せた車は、長年の活動の舞台だった永田町へ。
ゆっくりと速度を落としながら、自民党本部前を通過した。
憲政史上最長の通算8年8カ月を、総理大臣として執務にあたった首相官邸では、岸田首相のほか、多くの官邸スタッフが静かに見送った。
そして最後に向かったのは、数々の論戦を繰り広げた国会議事堂。
国会議事堂の前では、細田衆院議長や公明党の山口代表、共産党の小池書記局長など、与野党の国会議員が集まり、安倍氏との別れを惜しんだ。
その後、品川区の斎場で荼毘(だび)に付された安倍元首相。
遺骨は、昭恵夫人の胸に抱かれ増上寺に戻り、初七日の法要が行われた。
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